「このまま今の仕事を続けていいのか…?」
「職場が不満だらけ」「年収が低い」「将来が見えない」理由はさまざまあれ、「転職」を考えたことのある人は多いだろう。しかし転職は大きな決断ゆえの「迷い」がつきもの。「失敗リスクが怖い」「やりたいことがない」「転職先が見つからない」など、一歩を踏み出す勇気が出ないものだ。
「実は転職は人生の一大イベントにせず、“毎日ちょっとずつ考える”くらいが一番うまくいくんです」と語るのは、7回の転職で年収を6倍にした外資系うさぎのちょこさんだ。コネ無し、スキル無し、英語も苦手だったにもかかわらず、「年収と納得感の“両取り”」をし続けてきた秘訣とは何か? 今回は『ゆる転職 リスクを抑えて年収1000万円を目指せる生き方』の中から、「うまくいくための転職の仕方」を紹介する。
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「一度も転職しなかった人」の末路
「転職はこわい」「今の会社も、悪いわけじゃないから」
そう考えて、転職を一度も経験したことがない人、もしくは「一度も転職活動をしたことがない人」も、もしかしたらいるのではないでしょうか。
「生涯勤め上げる」こと自体は必ずしも不正解とは限りません。しかし、もしかするとそれ、相当リスキーかもしれません。ただ少なくとも、「転職活動を一度もしたことがない」は、かなり危険です。
一度でもいいから「ゆるやかな転職活動」=「ゆる転職」だけは、チャレンジしていただきたいのです。今回は、「転職しなかった人の末路」について、考えてみましょう。
「転職できなくなった先」にあるもの
まず、一般的に一般的な企業の昇給はゆるやかなケースが多いでしょう。今の職場に10年勤め続けた年収を知りたければ、職場の10年先輩の人の給料を知ればよいですよね。逆に言えば、その人の給料以上に自分が稼げることは、まずないわけです。
さらに、スキルが増えることもありません。ジョブローテーションがある企業ならまだしも、同じ業種・業態の中ではスキルの「幅」は、転職経験者に比べて大きな差が出てきます。
ここで「転職したい」と思っても、もはや手遅れ。「転職35歳限界説」なんて言葉もあるくらいですから、ここからポテンシャルで幅出ししていくのはかなり難しいです。よほどのスペシャリストやゼネラリストじゃないと採用してもらえない年齢になってきます。
たまたま最初に座った椅子が将来、市場価値の高い椅子に化ける可能性がある椅子だった場合を除き、うっかり10年とか、化ける可能性が低い椅子に座っちゃってると、キャリアが詰む…のです。そうすると、会社にしがみつくしかありません。時には会社が倒産したり、買収されてポストが消えたり……なんてことも、本当にあります。
年収が一気に数百万上がるかもしれない、それが転職
実際のところ、同じスキル・同じ経験を持っている人でも、会社やポジションが変わるだけで、年収に数百万円もの差がつくことは珍しくありません。
私自身、最初の転職でそれを痛感しました。地方のシステム会社でのエンジニアから、東京にある某外資系金融機関の社内エンジニアへの転職だったのですが、転職したその瞬間に年収がなんと「1.5倍」にもなったのです!(と言っても、転職前の年収が270万円しかなかったので、1.5倍といってもようやく400万円をちょっと超えるくらいになった程度ではあるのですが……)。都内の若手エンジニア職の年収400万円はごく当たり前の水準ですし、ようやく「まともな値札の椅子」にありつけた、のが実態としては正しいのでしょう。それでも、1.5倍は1.5倍です。物は言いようですが、嬉しかったものは嬉しかったのです。
キャリアアップを目指すにあたってまずするべきことは、「どんなスキルや実績を積むか」ではなく、「自分が今座っている椅子の値札は安すぎないか?」と一度立ち止まって考えてみることです。そのために必要なのが「ゆる転職」の考え方。すぐに転職しないにしても、「転職したらどうなるかな?」とちょっとだけ考えてみる生き方です。
(本記事は『ゆる転職 リスクを抑えて年収1000万円を目指せる生き方』の一部を調整・加筆した原稿です)








