「このまま今の仕事を続けていいのか…?」
「職場が不満だらけ」「年収が低い」「将来が見えない」理由はさまざまあれ、「転職」を考えたことのある人は多いだろう。しかし転職は大きな決断ゆえの「迷い」がつきもの。「失敗リスクが怖い」「やりたいことがない」「転職先が見つからない」など、一歩を踏み出す勇気が出ないものだ。
実は転職は人生の一大イベントにせず、“毎日ちょっとずつ考える”くらいが一番うまくいくんです」と語るのは、7回の転職で年収を6倍にした外資系うさぎのちょこさんだ。コネ無し、スキル無し、英語も苦手だったにもかかわらず、「年収と納得感の“両取り”」をし続けてきた秘訣とは何か? 今回は『ゆる転職 リスクを抑えて年収1000万円を目指せる生き方』の中から、「うまくいくための転職の仕方」を紹介する。

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今の職場の常識を信じてはいけない

「自分の会社のことしか知らない」

 転職活動をしていない人からすると、当たり前すぎて気にならないことかもしれませんが、実はこれも大きなリスクです。

 給与レンジ、評価制度、残業の量、研修機会、マネージャーの振る舞い方。

 こうした要素は、「まあ、ウチの会社のやり方も、世の中的に見ればきっと普通なんだよね」と日常に溶け込み、外の環境への意識が薄れてしまいやすいものです。

 しかし、その多くは絶対的な基準ではなく、あなたの職場の中だけの常識です。

「他社の当たり前を知らない」リスク

 過去に私が働いていたコンサル会社でも、新卒入社したメンバーから、「ウチってIT案件ばっかりですよね」と言われたことがありました。

 でも彼らは、他社がどのような案件をどのような割合で手掛けているのかを知っているわけでもなく、そもそも自社の案件だって網羅的に知っているわけでもないはずです。自分が今、関わっている案件や、所属している部署の案件、それしか知らないのです。

 他社の当たり前を体験する機会がなければ、「それが少ないのか多いのか」「普通なのか特殊なのか」が判断できないのは当然です。

「比較対象」を持つ必要性

 だからこそ、比較対象を持つことが思考のアップデートに直結するのです。

「他社を見る」というのは、別に転職先を選ぶという意味だけではありません。

 自分が今いる会社や環境について、「相対的にどうなのか?」と客観的な視点から考える機会を持つだけでも意義があります。これは、キャリアの方向性を見極めるうえで、非常に重要なことです。

 ここで必要なのが「ゆる転職」の考え方です。今日明日すぐに転職はしないとしても、「転職するかも?」「他社はどうなんだろう?」と、常に10%だけ考えておく。そうするだけで、転職活動の成功確率はグンと上がるのです。

(本記事は『ゆる転職 リスクを抑えて年収1000万円を目指せる生き方』の一部を調整・加筆した原稿です)