「なぜか人生がうまくいっている人」が考えていることとは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「なぜか人生がうまくいっている人」が考えていることPhoto: Adobe Stock

なぜか人生がうまくいっている人

 世の中には、「なぜか人生がうまくいっている人」がいます。
 特別に努力しているようにも見えないのに、チャンスに恵まれ、結果も出ている

 周囲からは「運がいい」「才能がある」と言われがちですが、『ゆるストイック』という本では、成功の見方そのものを変える必要があると指摘します。

「自分」とは、「自分自身と環境が作り上げる共同作品」です。
私たちは「成功」とは個人の努力によって勝ち取るものだと刷り込まれがちです。
しかし、その認識は正確ではありません。
むしろ、成功とは「環境が作り出す現象」と捉えるほうが自然なのです。

――『ゆるストイック』より

 ここで語られているのは、成功の主体は「個人だけではない」という視点です。

 努力は重要です。
 しかし、それだけでは成功は説明できない。
 環境、人間関係、時代、偶然。そうした要素が重なって初めて結果が生まれます。

成功は「自然現象」に近い

 本書は、成功を非常にユニークな比喩で説明します。

成功を雷や台風、地震などの自然現象に近いものとして理解したほうが、本質を捉えていると言えるでしょう。
さまざまな要因が絡み合って発生する「偶然の現象」として捉えることで、成功の見方が変わってきます。

――『ゆるストイック』より

 つまり、成功は「作るもの」というより、「発生するもの」に近い。

 天気のように、複数の条件が重なったときに起こる現象です。

 努力だけでコントロールできるものではない。
 だからこそ、成功している人ほど「自分だけの力」とは考えていません

成功は再現できない

 さらに本書は、成功の構造についてこう述べます。

成功には複数の条件が関わっています。
たとえば、タイミング、チーム、時代、場所……。
それらのうち一つでも異なると、結果も異なってしまうでしょう。
同じ結果を再現することは、ほとんど不可能です。
さまざまな条件がそろって初めて「成功という現象」が起こるだけです。

――『ゆるストイック』より

 つまり、「成功の再現性」は思っているほど高くありません。

 同じ人が、同じ努力をしても、タイミングが違えば結果は変わる
 チームが違えば成果も変わる

 成功とは、それほど複雑な現象なのです。

うまくいっている人の思考

 だからこそ、人生がうまくいっている人はこう考えます。

 成功は、自分の努力だけではない
 環境と偶然の結果である

 この視点を持つと、二つのメリットがあります。

 一つは、成功しても傲慢にならないこと
 もう一つは、失敗しても自分を過度に責めないこと

ゆるストイック』が伝えているのは、努力を否定することではありません。
 努力と同時に、環境や偶然の力を理解することです。

 成功は、個人の作品ではない。
 自分と環境が作り出す「共同作品」なのです

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。