35歳からバリバリ伸びていく人が「集中していること」ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

35歳からバリバリ伸びていく人が「集中していること」ベスト1Photo: Adobe Stock

35歳からバリバリ伸びていく人

 35歳を過ぎると、キャリアの差が一気に開き始めます。

 同じ会社にいても、同じ経験を積んできても、なぜか伸びる人と停滞する人がはっきり分かれていく。

 では、35歳から伸び続ける人は、何に集中しているのでしょうか。
ゆるストイック』という本が示している答えは、「好きで得意なことに集中すること」です。

好きでも得意でもない分野で「需要がある」ことに飛びつくのは危険です。
そこに継続的な努力を費やすことは難しくなり、心から楽しんでいる人と比べて、結果にも差が出てしまいます。さらに、もし「需要がある」という理由だけで取り組んだことがうまくいかなかった場合の人生はとても悲惨です
一方、好きで得意なことならば、趣味として楽しみながらやり続けることができ、結果が出なくても続けやすくなります。

――『ゆるストイック』より

 多くの人は、「需要」に目を向けすぎます。

 儲かりそうな分野。
 流行している業界。
 将来性があると言われているテーマ。

 しかし、そこに自分の「好き」と「得意」がなければ、長期戦で勝つことは難しい
 なぜなら、その分野にはすでに本気で楽しんでいる人がいるからです。

伸びる人は「フィールド」を狭める

 では、好きで得意なことを続けていても成果が出ない場合はどうすればいいのか。
 本書は次のように述べています。

好きで得意なことを続けているにもかかわらずうまくいかない場合、競争のフィールドが「広すぎる」のが原因かもしれません
そんなときは、独自性が発揮できるまでフィールドをさらに「狭める」のが得策です。
2つの要素で難しければ3つ、3つでダメなら4つを組み合わせ、「ちょうどいいサイズのニッチ」が見つかるまで絞り込むことが大切です。
最初のフィールドで「小さすぎること」を心配する必要はありません。
特定の領域で独自性を発揮できれば、それを足場にしてより大きな展開を目指すことができるのです。

――『ゆるストイック』より

 ここで重要なのは、「広い市場で戦わない」という戦略です。
 多くの人は、最初から大きな市場で勝とうとします。

 しかし、大きな市場には強い競合が大量にいます。
 そこで、フィールドを狭める
 テーマを絞る
 要素を掛け合わせる

 そうして「この領域ならこの人」というポジションを作るのです。

ベスト1は「ニッチへの集中」

 35歳から伸びる人が集中していること・ベスト1。

 それは、「好きで得意な領域のニッチを見つけること」です。
 需要だけを追うと消耗する。
 広い市場で戦うと埋もれる。
 好きと得意を軸にし、フィールドを狭める。
 そこで独自性を作る。

ゆるストイック』が示すのは、派手な成功論ではありません。
 自分の強みを活かせる場所を見つけ、そこに集中するという、極めて合理的な戦略なのです

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。