「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

子どもの成長を止める「危険な思考」・ワースト2Photo: Adobe Stock

Q.つい心配になってしまう子どもの特徴はなんですか?

――『小学生でもできる言語化』の中には、言語化ができていない人をタイプ別にわけているページがあります。田丸さんが行われている書き方講座も、言語化に通じる部分はあると思うのですが、講座をやっていて心配になる子どもの特徴ってありますか?

田丸雅智氏(以下、田丸):そうですねぇ……まず、子どもの場合だと、2パターンあるでしょうか。

①思い込みが強い

田丸1つ目は、思い込みが強すぎるタイプですね。

 これは極端な例ですけど、ご応募いただいて書き方講座に参加してくださっているはずなのに、鉛筆すら持たず、全然書いてくれない子がいました。

 話しかけたら「小説は長いものじゃないと小説じゃないと思います。だから書きません」とおっしゃっていて。

 腕組みして、眉間にしわ寄せて、ずっと睨んでる感じで、雰囲気からしてもう“決めつけ”が強い。

 そのときは、なんとかほぐれたらと願いながらそこから接させていただいたのですが、そういった思い込みが激しすぎる方は心配になりますね。

②自己否定が強すぎる

田丸:もう一つは、「自分にはできない」「無理だ」って思い込んでる子もいます。

「できない」と思ってしまうことで、本来はできるはずなのに、なにも書けなくなってしまうんです。

 そういう場合は「大丈夫だよ」と何度も何度もお伝えしていくことが大事かなと思います。

――たしかに、こうした考え方は、子どもの可能性を大きく狭めてしまう危険もありますよね。『小学生でもできる言語化』の中で、以下のように「失敗しても、間違っていても大丈夫」と何度も繰り返し伝えられているのは、こう言うことだったのか……! 小さな決めつけや自己否定に気づき、ほどいてあげることこそが、子どもの可能性を守る第一歩かもしれませんね。

 ぼくは日頃、各地でショートショートの書き方講座を開催しているのですが、参加者の方の中には「言葉が何も出てきません」「できません」と言って筆が止まってしまう方もときどきいらっしゃいます

 でも、そんなときも、ぼくから質問しながらやり取りを重ねていくと、その方の中から必ず何かが出てきます

 本当は自分の中に眠っている言葉があるのに、それに気づけていなかったり、「こんなことを書いたり言ったりしたらダメなんじゃないか」と決めつけて自分でブレーキを踏んでしまっていたりするわけですね。


 この点、ショートショートの書き方講座に限らず、言語化するということについても同じことが言えます。

 もし言語化の途中で言葉が出てこなくて難しいなと感じても、自分にはできないと思いこまず、「自分の中にも眠っている言葉があるはずだ!」「できるはずだ!」と前を向いて取り組んでもらいたいなと願っています。

――『小学生でもできる言語化』より

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)