「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。同書の刊行に寄せて、ライターの樺山美夏さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)

「学校生活で困らない子ども」の親がまず教えている、たった1つの習慣Photo: Adobe Stock

学校生活の「困りごと」に早く気づくためには?

小学校生活が始まった新一年生は、多くの「はじめて」に直面して戸惑うことだらけだ。新しい環境に慣れるのに精一杯で、自分が感じている困りごとを周りに相談できない子も多い。

たとえば、先生が板書した字が見えづらい場合、座っている席からの距離のせいではなく、視力の低下が原因かもしれない。あるいは、風邪でもないのに頭痛が頻発しているなら、片頭痛のサインかもしれない。こうした身体的な困りごとだけでなく、新しい友達とのトラブルも、内気な子は「自分が我慢すればいい」と抱え込んでしまいがちだ。

さらに、忘れ物や失くし物が多い、授業中にじっと座っていられない、読み書きや計算に極端に時間がかかる、といった困りごとは、集団生活が本格化することで顕著に表れやすい「発達特性」に関するサインの可能性もある。こうした問題に早く気づき、適切なサポートや対策を講じるためには、子ども自身が自分の困りごとを親や担任に伝えられるようになることが何より大切だ。

困っていることを相談してみよう

小学校入学前後に知っておきたい93のルールを紹介した本まいにちがたのしくなるおやくそくできるかな?』には、「こまっていることを そうだんしてみよう」という項目がある。

「学校生活で困らない子ども」の親がまず教えている、たった1つの習慣『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・こまっていることを おもいだしてみよう。
・じぶんで かいけつできることと できないことに わけよう。
・じぶんで かいけつできることは ほうほうを かんがえよう。
・ひとりで かいけつするのが むずかしければ おうちの ひとに はなしてみよう。

『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』(p131)より引用

このように、悩みを整理し、解決に向けて動くためのステップを、本書を読みながら親子で確認しておこう。

私の娘も高学年の頃、「最近、先生の字が見えにくいんだよね」と相談してきたことがあった。すぐに眼科へ連れて行き、視力検査をしたところ、実は半年ほど前から見えづらさを感じていたとのこと。「もっと早く教えてくれればよかったのに。気づいてあげられなくてゴメンね」と、親として申し訳ない気持ちになったのを覚えている。

我が子が、少しでもストレスなく学校生活を楽しめるように、「どんなに小さなことでも、困ったことがあれば気にせず何でも相談してね。どうすればいいか一緒に考えよう」と約束しておく。それが、子どもに安心感を与えるだけでなく、困ったときは周囲の協力を得て問題を解決していくコミュニケーション力につながっていくのだ。