「お箸を正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本だが、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。その中から「困っていることを相談してみよう」という項目を取り上げる。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

周囲に「助けてもらえる人」の親が教えていた、たった1つの習慣Photo: Adobe Stock

リモートワークで「困りごと」を相談できない

最近は、リモートワークが中心の会社も増えてきている。

同じ会社、同じ部署で働いていても、お互いがどんな仕事をしているのか、ほとんど見えない職場も少なくない。

学生時代の友人が入社した会社も、フルリモートが基本で、出社は月に一度あるかないか程度だという。

業務はほぼ自宅で行うため、上司とのやり取りもメールなどのテキストが中心になる。

そんな働き方の中で、友人はある問題に直面した。

それは、「何に困っているのか、自分でもわからない」という状態だ。

業務のどこかでつまずいている感覚はある。

しかし、どの部分が理解できていないのかがはっきりしない。

そのまま仕事は増え続け、残業も続くようになった。

それでも、「困っている」と言うと

仕事ができない人間だと思われるのではないか。

そんな不安が先に立ち、結局、誰にも相談できなかったという。

その状態が続いた結果、

友人は心を壊してしまい、休職することになった。

困っていることを相談してみよう

「困っていることを話して、周囲に助けをもとめる。」

これは簡単なようで実は難しいことである。

この習慣は大人になって急に身につくものではない。

だからこそ、子どもの頃から身につけておきたい。

入学前後から知っておきたいルールや習慣を93個紹介している本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「こまっていることを そうだんしよう」という項目がある。かわいらしい動物のイラストともに、「困りごとを周囲に伝える手順」がわかりやすく示されている。

周囲に「助けてもらえる人」の親が教えていた、たった1つの習慣『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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①こまっていることを おもいだしてみよう。
②じぶんで かいけつできることと できないことに わけよう。
③じぶんで かいけつできることは ほうほうを かんがえよう。
④ひとりで かいけつするのが むずかしければ おうちの ひとに はなしてみよう。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』(p.131)より引用

困ったときに「助けてください」と言える人は、特別に強い人なのではない。

ただ、子どもの頃から「困ったら相談していい」と教えられてきただけなのかもしれない。

そうして育った子どもは、大人になっても一人で抱え込まず、周囲に助けを求めることができる。

そして、そんな人ほど、自然と周囲から助けてもらえるようになる。