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デジタル化や脱炭素の潮流が加速し、物価高の影響も続く。足元ではトランプ関税も、企業にとって大きな試練となりそうだ。本連載では、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析する。今回は富士通、野村総合研究所、NECの「ITベンダー」業界3社について見ていこう。(ダイヤモンド・ライフ編集部 笠原里穂)
ITベンダー3社は前年同期比増収
富士通・NECの利益が爆増したワケ
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下のITベンダー業界3社。対象期間は2025年7~9月期の四半期としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・富士通
増収率:3.0%(当四半期の売上収益8167億円)
・野村総合研究所
増収率:6.7%(当四半期の売上収益2013億円)
・NEC
増収率:7.3%(当四半期の売上収益8541億円)
ITベンダー3社はいずれも前年同期比で増収となった。
対象となった25年7~9月期は3社の26年3月期の第2四半期に当たるが、いずれも中間決算では前年同期比で増収、営業利益、純利益も増益となった。
特に富士通とNECは、純利益が大幅増益となっている。富士通は2620億円(前年同期比635.2%増)、NECは728億円(同441.1%増)で、それぞれ前年実績の7倍超、5倍超となっている。
最終益が爆増した要因とは何だったのか。
次ページでは、各社の増収率推移とともに詳しく見ていこう。







