◆【投資の神様の1日】「そりゃ勝てるわ…」株漬けの凄腕と忙しい会社員、資産に差がつく決定的な違い
「人生詰んだ」と絶望する40歳、小遣い月1万5000円のしがないサラリーマン。重いローンと教育費、冷え切った家庭に居場所を失った彼が拾ったのは、89歳の現役トレーダー・シゲルさんの古びた手帳だった。投資歴70年“投資の神様”から授かる、お金と人生を劇的に変える究極の授業。“小説形式”でスラスラ読めてドンドンわかる話題の書『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』から、どん底からの逆転劇の投資ノウハウを凝縮して解説する。

【投資歴70年 資産25億円】凄腕投資家が明かす驚きの事実…個人投資家が絶対やってはいけないNG習慣とは?写真:川瀬典子

「株のほうがオモロい」
1日を投資に捧げる日常

ある日、凄腕のベテラン投資家であるシゲルさんの「1日のスケジュール」を聞いて、私は思わず羨ましさを覚えたことがあります。

彼は毎朝早くから情報収集をこなし、その後のルーティンをこう語りました。
「日本の会社の決算を確認して、新聞に目を通す。ほんで散歩に出る。(中略)家に戻ってきたら、パソコンを立ち上げて“板”を見る。注文を入れて、午前9時の前場に備える。それから市場が閉まる午後3時半まで、昼休み以外はずっと取引や。マーケットが閉まったら帳面をつけて、1日が終わる

「1日中、株だけなんですね……」と驚く私に、彼は「最初に言うたやろ。ワシの1日は全部、株や」と事もなげに言います。

「たまにはどこか遊びに行きたいなとか、思いませんか?」

私がそう尋ねると、シゲルさんは一拍おいてから、ふっと笑いました。
「ないねー。株のほうがオモロいから」

その迷いのない口ぶりには、投資への深い愛情と情熱が溢れていました。このエピソードから、私たち個人投資家は「投資で勝ち続けるための本質」を学ぶことができます。

「準備」と「振り返り」を怠る
負ける個人投資家のNG習慣

シゲルさんの1日は、単に画面に張り付いているだけではありません。開場前には決算や新聞、板(注文状況)をチェックする「入念な準備」があり、大引け後(15時半以降)には必ず帳面をつける「振り返り」の時間が組み込まれています。

仕事や家事と兼業の個人投資家は、9時から15時半まで相場に張り付くことは不可能です。しかし、この「準備」と「振り返り」のプロセスは真似ることができます。行き当たりばったりで株を買うのではなく、事前にシナリオを描き、結果が出たら必ず記録して反省する。この地道なルーティンこそが、相場で生き残るための強靭な土台を作ります。

投資を「心から楽しむ」という最強の武器

「株のほうがオモロいから」――シゲルさんのこの言葉には、投資における最大の強みが隠されています。

お金を増やすことだけを目的としていると、含み損を抱えたときのストレスに耐えきれず、冷静な判断を見失いがちです。しかし、経済の動向を読み解き、企業の成長を予想し、自分の仮説が市場でどう評価されるかというプロセス自体を「面白い」と感じられる人は、少々の失敗では挫折しません。

知的好奇心を持って相場と向き合うことは、長期投資において非常に強力な武器になります。

個人投資家が実践できる
「自分だけの投資術」

シゲルさんのように1日のすべてを投資に捧げる必要はありません。しかし、そのエッセンスを日々の生活に取り入れることで、投資の質は劇的に変わります。

1日5分の「投資日記」をつける:シゲルさんの「帳面」のように、なぜその株を買ったのか、なぜ売ったのか、その時の感情や結果を記録し、客観的に振り返る習慣をつけましょう。
自分の生活に合った「マイルール」を徹底する:日中相場を見られないなら、指値注文や逆指値注文(ストップロス)を事前に設定し、仕事中に感情を挟まずに取引できる仕組みを作ります。
「推し企業」を見つける:投資を「オモロい」と感じるために、自分が本当に興味を持てる業界や、応援したいと思える企業を見つけて深く調べてみましょう。

すべてを株に捧げる究極のスタイルにはなれなくても、私たちには私たちなりの「オモロい」投資ライフを作ることができます。自分のペースで、着実に資産と経験を積み上げていきましょう。

※本稿は、『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。