「うちの子、ノートがぐちゃぐちゃで……」
「丁寧に書きなさいと言っているのに、全然直らない」
そう悩む親御さんは多いですが、実はノート指導には多くの家庭が気づかずにやってしまう“落とし穴”があります。良かれと思って言っている一言が、子どものやる気を奪ってしまうこともあるのです。では、子どものノート力を本当に伸ばすには、親はどのように関わればいいのでしょうか。本記事では、「ノート」の書き方が学力に直結するという持論をもち、『中学受験必勝ノート術』(ダイヤモンド社刊)の著書もある超人気プロ家庭教師・安浪京子先生へのインタビューをもとに、子どものノートを見るときの着眼点についてお伝えします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集部 井上敬子)

丸つけだけではダメだった…成績が伸びる子の採点「たった1つの習慣」どんなミスのためにバツになったかを、自分でちゃんと分析して書くようしたノート。これによりミスが激減した。(提供:安浪京子先生)
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正しい丸つけの仕方とは?

学力を伸ばすためのノートの使い方で非常に重要なのが、「自己採点の仕方」です。
多くの子は、答え合わせをして丸をつけて終わりにします。でも、それではミスは減りません。

たとえば、ある6年生は、入試直前まで計算ミスやケアレスミスが非常に多い状態でした。
そこで私がやらせたのは、丸つけをした後、「間違いを自分で見つけて、その原因を言葉にしておく」という方法です。

ただ解き直すのではなく、「どこで間違えたのか」を探す。そして、それをノートに書いておくのです。

たとえば、同じ不注意によるミスだったとしても、計算自体を間違えたのか、問題の読み違いなのか、字の雑さによる見間違いなのか、転記ミスなのか。

このように、自分のミスを分類し、書いておくのです。

実際に子どもにやらせてみると、多くのミスは限られたパターンに収まり、ミスの傾向が見えてきます。これを繰り返していくと、子ども自身が自分の弱点に気づくようになります。そして、その気づきが行動を変えます。

冒頭に出したノートの子も、直前期にこれを徹底したことで、短期間でミスが大きく減り、成績が一気に上がりました。

人から言われても変わらないことが、自分で気づいた瞬間に変わることは多いのです。自己採点は、そのきっかけになる非常に重要なプロセスです。

*本記事は、「中学受験必勝ノート術」著者の安浪京子先生へのインタビューから構成したものです。