タブレット学習が普及してきた今、改めて手書きの「ノート」の力が見直されています。算数専門のプロ家庭教師として約20年間、2000人以上のお子さんを指導してきた中学受験専門のカリスマ家庭教師・安浪京子先生は、その経験から「ノートをひと目見ると、その子の学力がわかる」と言います。6年生でもノートの書き方を知らない子は多く、その状態のまま、受験勉強に励んで伸び悩んでいる子は多いそう。「ノートの正しい書き方を知らずして、学力は上がらない」と断言する安浪先生の「中学受験 必勝ノート術」のセミナーから一部を抜粋し、ご紹介していきます

親御さんからの相談で、意外に多いのが「子どもがノートに書くときに無駄に色ペンをたくさん使いすぎる」というものです。
私は通称「キラキラノート」と呼んでいますが、理解したり解いたりすることよりも「ノートを作ること」自体が目的になっているもので、色が多すぎるとゴチャゴチャして何が重要なのかわかりにくくなります。
えんぴつやシャープペンシル以外のペンは基本的には3種類あれば十分です。私が授業の時に使用するのは、赤ペン、青ペン、蛍光黄色のマーカーの3色です。基本的には次のように使い分けています。
・赤ペン 最初の丸つけ、大事なところなどを書く
・青ペン 一度間違って(エンピツで)やり直したものの丸ツケ、大事なところの赤字が多くなりすぎたときに、その中でさらに目立たせるところを青字にする
・蛍光黄色マーカー 重要なポイントなどを囲んでおく
子どもが好きな色を使っていいですが、大切なのは、ポイントに合わせて「どの色を使うか自分で決めておき、判断する力」です。
脈絡なくいろんな色を使っていると、何が大事なのかわかりにくくなりますので、そこは気を付けるようにしましょう。
*本記事は、安浪京子著「中学受験 必勝ノート術」のセミナーから抜粋したものです。