「うちの子、ノートがぐちゃぐちゃで……」
「丁寧に書きなさいと言っているのに、全然直らない」
そう悩む親御さんは多いですが、実はノート指導には多くの家庭が気づかずにやってしまう“落とし穴”があります。良かれと思って言っている一言が、子どものやる気を奪ってしまうこともあるのです。では、子どものノート力を本当に伸ばすには、親はどのように関わればいいのでしょうか。本記事では、「ノート」の書き方が学力に直結するという持論をもち、『中学受験必勝ノート術』(ダイヤモンド社刊)の著書もある超人気プロ家庭教師・安浪京子先生へのインタビューをもとに、子どものノートを見るときの着眼点についてお伝えします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集部 井上敬子)
計算式を「書きすぎ」な子の例 『中学受験必勝ノート術』(安浪京子著)より
式や計算をどこまで書けばいいのか?
拙著『中学受験 必勝ノート術』でお伝えしている『できていない子が多い!算数ノートの「基本の5か条」』(p54~56)の中で、もっとも身につけるのが難しいのが、
「式・計算は、書き過ぎず、端折りすぎない」というルールかもしれません。
式や計算は「書きすぎ」ても「書かなさすぎ」てもいけません。
簡単に暗算できる計算式まで細かく書きすぎると、小さなスペースの中ではかえって見づらくなってしまい、ミスの可能性が増えます。
とはいえ、必要な計算を書かなさすぎると、考えた道筋やどこで間違ったのかなどがわからなくなります。
このあたりの塩梅は子どものレベルにもよるので、ひとことで言うのは難しいのですが、私は指導の中で、まずはなるべく書くようにさせて、「ここは端折っていいよ」と具体的に線を引いて教えます。
そうすると、子どもは少しずつ感覚をつかんでいきます。
筆算か、暗算か、の目安は?
なお、ひとつの目安として、どの程度の計算までを暗算でできるようになってほしいか、という基準があります。それが次に挙げるものです。
このくらいは暗算できることを目指そう
【ケタ数の小さい 四則演算(+ - × ÷)】
・足し算→3~4ケタくらいまで 例:495+367
・引き算→3~4ケタくらいまで 例:1300-546
・かけ算→2ケタ×1ケタまで 例:95×6
・割り算→3ケタ÷1ケタまで 例:528÷3
【2ケタまでの最大公約数/最小公倍数】
・最大公約数→2ケタまで 例:(50,75)の最大公約数
・最小公倍数→2ケタまで 例:(24,36)の最小公倍数
もちろん、前述した通り、どこまでを暗算でやるかは子どものレベルに大きく左右されますし、無理に暗算でやって間違ってしまっては本末転倒ですので、できないうちは丁寧に式を書き筆算で解いたほうがいいでしょう。
しかし、できるようになってきたら、上記程度を目標にするとよいと思います。
*本記事は、「中学受験必勝ノート術」著者の安浪京子先生へのインタビューから構成したものです。



