「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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Q.子どものうちに身につけるべき能力とは?
――書き方講座は小学生から高校生、さらには少年院の子どもたちまで実施しているとお聞きしました。さまざまな子どもたちを見てきた中で、「小さいうちに身につけておいた方がいいな」と思うことがあったらお聞きしたいです
「ないなら作る」の精神
田丸雅智氏(以下、田丸):どうでしょうかねぇ……決めつけるようなことはしたくないので、あくまで僕の場合という話でいいますと、まず「ないなら作る」という感覚でしょうか。
適性はあると思いますが、既存のものにないからあきらめるのではなく、「ないなら自分で作ればいいか」と自然に思えるようになっていれば、いろいろな局面でみずから切り開いていけるような人になるのかなぁとは感じています。
――『小学生でもできる言語化』の中に、田丸さんは幼少期に工作が好きだったという話が登場しますよね! 工作は試行錯誤を伴うので、思索の一歩に向いているのかもしれませんね。他にも、何かあったりしますか?
受験のためではなく、生きる上で必要な力を鍛える
田丸:僕は「今すぐ実利がある」「テストの点数が上がる」というようなことよりも、生きる力に通じていくような、じわじわ効いてくるような「基礎」がわりと好きなんですが、その意味では「数に親しむ」ことが、ひとつあるでしょうか。
生活の中で長さや重さや数字そのものに親しんで、「ごく自然に数を扱える」みたいな状態にもっていってあげておく。
そうすれば、いつか必要になったときに自然と開花するんじゃないかと思っています。
あとは、芸術作品や景色などに触れて、美しいと思える感性ですね。
感性を育むための方法のひとつは、子どもと一緒に共有することなんじゃないかなと思っています。
景色を見て親がきれいだなと思ったら、「きれいだね」ってちゃんと言う。
たとえば、海に沈む夕日を見たときに水面に“光の道”ができていたとしたら、「ほら、夕日の道ができてる。オレンジにちょっと揺れてるね」などと言葉にして共有する。
ひとつの見方や感じ方を押し付けるのは絶対に違うと思いますが、「こんな見方もある」「こんな感じ方もある」という気づきは、きっとお子さんの中で積み重なっていくんじゃないかなと思っています。
大げさに言えば、世界の捉え方とか認識の仕方、言葉も含めて、そういう生きていく上での基礎を、広く渡してあげられるような人間であれたらいいなとは思っています。
――知識やテクニックよりも先に、「まずは自分で考えたり感じたりする力」を持てるかどうかが重要なのか…! 『小学生でもできる言語化』にも、言語化をするために「とりあえず書いてみる」「ペンを持ってみる」ことの大切さに触れられていたのは、こういった力を育てるためでもあるんですね。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)









