気になるオルカンを
構成する中身

 オルカンは「全世界株式」を意味しますが、そう聞くと、米国、ヨーロッパ、アジアなど世界中にまんべんなく投資しているイメージがあると思います。

 ところが、実際の配分を見てみると驚くかもしれません。

 次の図は、わたしが投資しているオルカンこと、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の交付目論見書に記載されている投資配分です。一目瞭然ですが、「全世界株式」といっても米国株が60%以上を占めています。

 オルカンは47の国と地域、約3000銘柄に時価総額の大きさに応じて投資しています。つまり、「市場の大きい国ほど比率が高くなる」わけです。そして、このオルカンの投資対象銘柄において、時価総額全体の約64.5%を占めているのは米国企業です。

 しかも、この米国部分に含まれる銘柄の多くは、S&P500の構成銘柄とほとんど変わりません。「米国市場のトップ500社」は、同時に「世界トップ3000社」にも名を連ねているというわけです。

 実際に、オルカンとS&P500のそれぞれの投資配分が高いトップ10銘柄を見ると、投資比率が違うだけで顔ぶれはほとんど同じです。米国トップ10入りする企業は、世界でもトップ10なのです。

 ですから、みなさんが「やっぱり米国はすごい。米国はこれから先も世界ナンバーワンだ」と信じるのなら、米国のうまみが約65%のオルカンより、純度100%のS&P500を選ぶべきでしょう。