オルカンにも
デメリットは存在する

「S&P500とオルカン、結局どっちがいいの?」→両方積み立てた資産6000万円・30代女子の結論は…お金はこれで増やせます 失敗したくない人のための投資の教科書』(節約オタクふゆこ 著、アスコム、税別1700円)
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 しかし、オルカンにもメリットの裏返しのようなデメリットが存在します。

・直近のリターンは米国株インデックスを下回る。よくも悪くも世界の平均なので、突出した銘柄&業界のリターンには必ず負ける。
・時価総額加重平均型は、世界の投資配分の変化に対して後追いになる。
・新興国も含むため、地政学リスクや為替変動リスクが高まる。
・小型株は含まれず、大型・中型株中心の構成(成長初期の企業に投資できないため、大化けする企業の成長を取りこぼす可能性がある)。

 厳密には様々な議論があるわけですが、大枠ではわたしは「世界経済の成長のおこぼれをもらう投資を、ほぼほったらかしでできる」というメリットのほうが大きいと考えています。

 つまり、心配性のわたしが、心の平穏を保って続けられる株式投資がオルカンだったのです。わたしは今日に至るまで、不安に感じることなくオルカンを信じて資産を形成できました。ですから、同じように心配性の人にとっても再現性の高い選択肢なのではないかと思っています。

 そうやって、株式投資を放置しておきたかったはずが、勉強すればするほどETFや個別株などに興味が湧いて、サテライト投資として高配当株投資をはじめました。でもそれは、守りのコア投資をオルカンがガッチリと支えてくれているからできることでもあるのです。

 ただし繰り返しになりますが、株式投資そのものにそこまで興味がなければインデックス投資だけでも十分でしょう。手間がかからず、再現性が高くシンプルで、誰でもできる。リスクとリターンのバランスも優れている。そういう合理性だけを考えたら、全世界の市場平均へ投資するインデックス投資は、最も優れた選択肢のひとつです。無理にそれ以上の投資をする必要はありませんし、勉強に時間を割く必要もありません。