オルカンで得られるのは
世界を丸ごと買っておく安心感
ここまでを読んでいただき、「米国のうまみだけならS&P500のほうがよさそうだ」と思った人もいるかもしれません。では、なぜわたしはオルカンを選ぶのでしょうか?その理由は、「将来どの国が成長するかなんてわからない」リスクに備えたいからです。
実は、わたしも最初はS&P500のインデックスファンドを積み立てていました。でも、歴史を振り返ってみると、米国が常にナンバーワンだったわけではないことに気づいたのです。
2010年代以降、米国は確かにひとり勝ちのように見えましたが、バブル崩壊前は日本が世界をリードしていた時代もありましたし、2000年代には中国やロシアが急成長していたこともあります。それだけでなく、短期的には日本やドイツが米国を上回ることもあったわけです。
そう考えると、「今後も米国がトップであり続ける」と安易に考えたくはありません。また、インドの人口増加や中国経済の復活など、成長の波は予測不可能です。そのように、たくさんの「変化」や「可能性」を前にして、S&P500では不安になってしまったのです。
専門家でもないわたしが国際情勢を完璧に予測できるわけもなく、どれだけ「米国の成長を信じる理由」を集めても、所詮は素人のリサーチと分析に過ぎないと感じたからです。
そこで、「世界を丸ごと全部買っておけば、安心して放置できる!」という考えに至りました。
オルカンなら、高いリターンを誇る米国の成長性を約65%カバーし、それ以外の先進国は約25%、新興国も10%ほど取り込んでくれます。現代ポートフォリオ理論の観点からも、株式のなかではこれが最もリスク分散された配分であることは明らかです。
出典:『お金はこれで増やせます 失敗したくない人のための投資の教科書』(節約オタクふゆこ 著)拡大画像表示
さらに便利なのは、S&P500もそうですが、オルカンは時価総額加重平均型で、自動的に投資配分を更新してくれるという点です。例えば、インド(現在は1.9%の配分)が世界市場で存在感を増せば、自動的にオルカンにおけるインド市場の投資配分は引き上げられます。
逆に、米国経済のプレゼンスが低下していくのなら、自動的に米国の投資配分は引き下げられます。わたしが特段、なにもしなくても、プロが最適な配分に整えてくれるのです。
刻々と変化する世界情勢のニュースを見て、「いま、なにか重要な投資機会を見逃しているかもしれない」とか、「暴落リスクが高まっているのかも?」と不安になって、モヤモヤする必要はまったくありません。すべてを任せておけばいいのです。
リーマンショックや世界大恐慌級の大暴落が起きても、「世界経済そのものが崩壊しない限り大丈夫」と思える安心感さえあります。







