SNSを見ていると、他人の成功談や炎上ネタなど刺激的な話ばかりが流れてくる。ちらっと見たら最後。あっという間に数時間が溶けている。「一度きりの人生なのに、スマホばかり見てていいの?」――そんなふうに人生を立ち止まりたくなった人におすすめなのが、書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)だ。本書は「世間から見た成功」ではなく「自分にとっての成功」を軸に、人生を心から満足のいくものにするための1冊。本書の発売を記念して、エッセイストの斉藤ナミ氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
Photo: Adobe Stock
SNSを見て嫌な気分なってばかり……
先日、SNSにこんな投稿をした。
「スマホを見なければ、嫉妬しなくて済む……?」
せっかく自分の仕事に集中していたのに、何の気なしにSNSを眺めていたら、知人作家の「また重版が決定しました!」という煌びやかな報告の投稿を見てしまい心が乱れてしまった。
そんなことは一度や二度ではない。
いつだってきっかけはSNSだ。
競争する必要のない不毛な戦いの舞台に自ら這い上がり、無意味に傷ついて2、3日ポンコツになってしまう。
まじで、もう見るのやめよ。本当に。
そう確信したはずなのに、その数秒後、私はまた無意識にスマホの画面をタップしてXを開いている。病気か?
不倫・炎上…スマホの情報に刺激されっぱなし
嫉妬だけではない。スマホを開けば、そこには「知らなくていいこと」が溢れている。
自分とは一ミリも関係のない有名人の不倫騒動。見知らぬ誰かの炎上。過激なタイトルでクリックを誘うネットニュース。
気づけばニュースサイトのコメント欄まで隅々と読み耽り、赤の他人の怒りに同調してめちゃくちゃ疲弊している。
ほんの数秒の空白を埋めるためにスマホを手に取り、気づけば30分、1時間と、時間が溶けていく。
残るのは有益な知識なんかじゃなく、嫉妬や嫌悪感、それとひどい目の疲れだけ。
わかっているけど、やめられない。
やるべき行動ベスト1:見る情報を決める
『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』の著者、池田貴将氏は、SNSやスマホの使用についてこう述べている。
煽りタイトルに引きずられるままSNSのニュースを読み続けていると、気づかないうちに「受け身」の姿勢が染みつき、人生そのものも「受け身」になってしまう。
見たいものがあるときは主体的に情報を取るようにしましょう、とのことだ。
そこがきっと現状に甘んじて停滞し続ける人と、自らの手で人生を突破していく人との境界線なんだ。
そう気づいた瞬間、言いようのない焦燥感に駆られた。
スマホと物理的に距離を置く習慣が、人生を劇的に変える
私は、無意識に画面をスクロールする指先ひとつで、自ら「停滞する側」の席に座り続けていたのだ。
「やってやるよ」
独り言を飲み込み、私はスマホをバッグの中にしまい込んだ。
視界から消すことで物理的にも距離を置く。
「わかっているけど、やめられない」という檻の中に、私はもう一秒だって居座りたくない。
突破できる側に行くための第一歩は、驚くほど地味で、それでいて強烈な自制心を必要とする。
けれど、無意味に他人の人生を覗き見して、自分の人生を停滞させている暇なんて、私にはもう1分もないのだ。
(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)
エッセイスト
「婦人公論」「ランドリーボックス」「ねとらぼ」などのWebメディアでエッセイを執筆。noteが主催する「創作大賞2023」では幻冬舎賞を受賞。著書に『褒めてくれてもいいんですよ?』(hayaoki books)がある。











