【原則1】
歩行者を驚かせたら即アウト!

佐藤 自転車が歩道を通る際、具体的にどのような運転をしたら青切符を切られてしまうのか。警察が現時点で考えている方向性について教えてください。

小林 歩行者を「ヒヤリハット」させたら一発アウトと考えてもらえばいいと思います。歩道を猛スピードで駆け抜けたり、歩行者との間を縫うように通過したり……。歩行者が驚いて転んでしまったり、接触するような場合はすべてアウト。取り締まりの対象です。

佐藤 「ヒヤリハットと感じるか」には個人差があるように思います。この点はどのように考えればよいでしょうか? 

小林 過去に自転車が高齢の女性の横をすり抜けて、ぶつかってはないけどその女性が倒れたケースがあって、これは事故扱い(取り締まりの対象)になりました。歩行者をビックリさせたり、歩行者が「ヒヤリハットだ」と訴えた場合は、基本的にはアウトになるでしょうね。なので「君子(くんし)危うきに近寄らず」で、自転車は歩行者を見かけたら近づかないくらいの方がいいと思います。

佐藤 ヒヤリハットの基準はあくまで歩行者にあるということですね。他に気を付ける点はありますか?

小林 今のところ取り締まりの基本的な対象は現行犯。場所は過去に事故があった場所など、全国で1930カ所リストアップされている重点地域。時間は朝や夕方など、通勤通学の時間帯での取り締まりを考えているようです。計算上ないし理論上は、ここでの取り締まりや注意を繰り返せば、事故は限りなくゼロにできるはずなんです。ただし、それでも危険運転の問題が続くようであれば、いよいよカメラの設置なども考えるときが来るかもしれません。けれど今はまだその段階ではないでしょうね。