イラン戦争が6週目を迎えた今もまだ、それがいつ、どのような形で終わるのかは分からない。だが、この戦争が重要なことは分かっている。非常に重要であることは。あらゆる戦争は、それに巻き込まれた人々にとって極めて重大な意味を持つが、全ての戦争が全世界にとって重要とは限らない。イラン戦争は重要であり、全ての大国やそれに準じる国々が、世界政治の構図を変えつつあるこの紛争を踏まえて外交戦略を調整している。中国はペルシャ湾から何千キロも離れているが、自国がペルシャ湾岸地域産の石油を必要としていることと、イラン戦争が中国の隣国や貿易相手国に及ぼす影響の両面から、この紛争は中国政府に大きな影響を与えている。その一部は習近平国家主席の視点からすれば、プラスの影響だ。南シナ海に人工島を造成する計画の再開は、中東情勢への対応に注力している米政府にほとんど注目されなかった。しかし、中国は燃料価格の上昇を歓迎しておらず、世界的なリセッション(景気後退)が起きることがあれば、輸出依存型の中国経済は大打撃を受ける。