社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を紹介します。
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会社を「辞めたくなる」タイミング
4月から新社会人になったり、新しい会社に転職されたりした方も多いかと思います。
今日は、これから出会うかもしれない「会社を辞めたくなるタイミング」についてお話します。
あらかじめ知って心の準備をしておくと、より深く考えることもできますから。
入社して3日後
入社して3日後に、最初の辞めたくなるタイミングが訪れます。
3日目に何が起きるかと言うと、入社1日目と2日目は必死なので、不安を感じる余裕もないんですね。
でも3日目になると、少しだけ余裕が生まれてきます。
そのとき、周囲の人のことが目に入ってきます。
何をやっているかわからないながらも、隣の席の人はテキパキと動いているように見えるし、向かいの人は難しそうな資料をさらさらと作っているように見えてきます。
右も左もわからない自分だけが取り残されているような気持ちになるのです。
でも、周囲の人もかつては同じ3日目を過ごしています。
周囲の人ができているのは、ただ時間が経ったから。
だから、心配しなくて大丈夫です。
入社して3週間後
次に3週間後です。
社内の人の顔と名前が一致してきて、誰が何をしているかも見えてきます。
職場の雰囲気もつかめてくる頃です。
でも、自分が何をすべきかは、まだ自分で決められない。
指示を待って動くことはできるけれど、自分から動くイメージがまだ持てなかったり、どこまでやっていいのか加減がわからなかったり。
「わかってきた気はするけど、一人でやるのは不安」という宙ぶらりんな感覚が続きます。
これは、全体像が見え始めたからこそ感じる感覚です。
何も見えていなかった1週間目には感じられなかった、できるようになってきたからこその悩みなのです。
入社して3ヶ月後
そして、3ヶ月後。
入社直後は右も左も分からなくて当たり前だし、周囲もそういう風に扱ってくれます。
しかしそこから3ヶ月近く経つと、新人扱いされなくなってきます。
自分が担当する仕事の全容の表面は一通り見ているので、周囲にも「これくらいはわかってるよね」と扱われますが、まだ会社全体の仕事は見えていなく、本当に全容を知ることができているのかわからない状態になります。
おぼろげに全体を理解してはいるが、まだ足りないものが多々あるという状態が自信のなさに繋がって、仕事を続けることが不安になってしまうのです。
辞めたくなるのは「慣れた証拠」
上記を読んでいただけたらわかるように、仕事に慣れて、これまでより周囲が見えてくるようになると、不安になることがあるのです。
だから、会社を辞めたくなったときは、会社に慣れてきた証拠だと思ってください。
順調に仕事を覚えている証です!
次のような場合は、早々の退職も選択肢に
でも、もし、自分が人間として扱われていないと感じているならば、話が別です。
自分を人間として扱ってくれない人に対して、人間としての義理を果たす必要はありません。
そういうときは、社外の信頼できる人に話を聞いてもらってください。
社内の人とだけ話していると、その会社だけの常識が世間の常識だと思いこんでしまう可能性があるので、社外の人と話をして客観的に状況を判断してください。
そして、改善の見込みがなさそうならば、退職していいでしょう。
というわけで、新しい世界に踏み出した皆様。
自分を人間として扱ってくれない職場からは逃げましょう。
そうでない場合、辞めたくなるのは慣れた証拠だと思って、もう一踏ん張りしてみてください。
健闘を祈っております!!
*本記事は、『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)の著者しずかみちこさんのメルマガから抜粋・編集したものです。




