社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を紹介します。

「だから最近ワクワクしなかったのか…」目標に縛られてはいけない本当の理由Photo: Adobe Stock

目標は、立てた瞬間からどんどん古くなる

 新年に目標をたて、頑張ってきた人も多いかもしれません。
 が、なんとなく、やる気もなくなってきた頃ではないでしょうか?

 実は、目標は立てたその瞬間から、どんどん古くなっていくのです。

 目標が古くなる理由は、大きく分けて2つあります。

 一つ目は、時代が進化するから。
 二つ目は、自分が進化するから。

 目標を古くしないために、時代の進化を止めたり、自分が進化しないようにするのは本末転倒ですから、目標の方を定期的に見直す必要があります。

時代の進化で目標が陳腐化する

 例えば、一年前に「今いる会社で役員を目指す」という目標を立てたとします。
 でも一年の間に会社の業績が悪化し、存続すら危うくなることもあります。
 そこまで大袈裟でなくても、身につけようとしていた技術が他の技術に取って代わられたりなどは、日常茶飯事です。

 そうならないように、ちゃんと周囲を見て好奇心を働かせていれば、目標が時代に取り残されていないかに気づくことができます。周囲の人と目標を語る機会があれば、「それ、もう古いよ」と教えてもらえます。

 しかし、一人で外部の情報すら遮断して、黙々と打ち込んでいたら危険です。

自分の進化で目標が色褪せる

 もう一つの理由は、自分自身が変わるからです。

 人は変わります。経験を積むことで、考え方が変わります。
 新しい出会いによって、価値観が変わります。
 年齢を重ねることで、大切にしたいものが変わります。
 過去の自分が立てた目標が、今の自分にとって魅力的とは限らないのです。

 こちらは自分の内面の変化なので、他人に気づいてもらうことができません。周囲を見ても気づけません。
自分で自分の変化に気づかないと、目標が色褪せていることに気づかず、「飽きちゃったのかな…」と無駄に悩むことになるので、より注意深く検証する必要があります。

目標にはメンテナンスが必要

 つまり、目標は古くならないように、定期的にメンテナンスする必要があるのです。

「この目標は今も妥当なのか」
「時代は変わっていないか」
「自分の気持ちは変わっていないか」
「本当にこれを達成したいのか」

 こうした問いを自分に投げかけ続けることが大切です。

 一度立てた目標に向かって走り出すと、その目標を疑うことは心理的に難しくなります。
「ここまで頑張ってきたのに、今さら変えられない」という気持ちになりがちです。

 それでも、目標を見直す勇気を持つことが必要です。
 古くなった目標に固執するより、今の自分と今の時代に合った目標に修正する方が、ずっと建設的です。

*本記事は、『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)の著者しずかみちこさんのメルマガから抜粋・編集したものです。