米国の歴代大統領でドナルド・トランプ氏ほど積極的に経済戦争を仕掛けた者はほとんどいない。しかし、これまでに2度、他国が同氏に対して効果的に経済戦争を仕掛けている。トランプ氏は1年前、中国に高率の追加関税を課した。それを受けて中国は、電気自動車(EV)から航空宇宙まで幅広い産業に不可欠なレアアース(希土類)製品の輸出を制限することで報復した。程なくトランプ氏は貿易戦争の休戦を求めた。6週間前に米国とイスラエルがイランを攻撃すると、イランはホルムズ海峡を封鎖し、原油やジェット燃料、肥料、その他の資源価格を急騰させた。米国とイランは先週、停戦合意に達した。イランも、そして中国でさえも、米国のような経済的影響力は持っていない。両国が支配しているのは「チョークポイント(要衝、急所)」だ。中国はレアアース磁石の94%を生産しており、世界に供給される石油の20%がホルムズ海峡を通過する。
経済戦争の武器、関税より「チョークポイント」
中国とイランは重要な経済資産の支配を通じて米国に反撃している
特集
あなたにおすすめ







