oil choke point:
石油チョークポイント

16世紀の大航海時代に「ホルムズ軍事占領」、なぜ歴史が繰り返されるのか

 イラン戦争をきっかけにホルムズ海峡が事実上の封鎖状態に置かれ、エネルギー市場が大混乱に陥っている。まさに「石油チョークポイント(oil choke point)」だ。

 日本語では「要衝」や「急所」と訳されることが多いチョークポイント。「息の根を止める」という意味合いが示す通り、ここが滞ると世界の経済活動に壊滅的な影響が出てくる。

 世界で消費される石油の2割が通過する海上輸送路(sea passage)がホルムズ海峡だ。レバノンの日刊紙「アンナハル」(英語版)の表現を借りれば「世界経済にとっての最重要チョークポイント」となる。

 米国とイスラエルによる軍事攻撃を受け、イランは直ちに石油チョークポイントに狙いを定めた。ミサイルやドローンを使ってタンカーや貨物船を攻撃し、ホルムズ海峡を事実上封鎖したのだ。

「歴史は繰り返す」と語るのは在英歴史家のビアンカ・ノビロ氏だ。自身のポッドキャスト番組「ヒストリー・アンセンサード」で次の見方を示している。

 Long before the tankers arrived, Hormuz mattered for the same deeper structural reason that it matters today. It is a narrow maritime gate between resources, riches and the wider world.(ホルムズ海峡は富や資源を広い世界と結び付ける「狭い海の門」に相当する。地政学的な重要性は極めて高い。タンカー時代が訪れるよりもずっと昔から。)