VWの広報担当者から、「今回はぜひドライバビリティに焦点を当てて楽しんでほしい」というアドバイスを受け試乗スタート。実に運転しやすい。低回転からこれだけ豊かなトルクを生み出してくれると、どんなシーンでも余裕がある。
湿式クラッチを備えた7速DCTは、ディーゼルの強大なトルクに見事に対応。つながりはスムーズで、トルコンATと同等とまではいわないが、発進や駐車時の細かな動きでも扱いやすい。
ディーゼルとワゴン、
そしてAWDの組み合わせは、最強
加速は望めばスポーティモデル並み。ほしいと思ったトルクをそのとおりに生み出してくれる力強さはディーゼルならでは。しかもDCTの利点でダイレクト感たっぷりなのが魅力だ。シフトダウンしてもエンジンブレーキがあまり利かないのは好みが分かれるかもしれないが、変速レスポンスは素早く、アクティブなドライビングも思いのままだ。ハンドリングは極めて素直。意のままに操れて、大柄さを感じさせない。ロック・トゥ・ロックは2回転あまりとクイックなのだが、俊敏さよりも優しさを感じるハンドリングの味付けもいい。
静粛性も高い。窓を開けるとディーゼルの音が聞こえるが、車内はディーゼル車に乗っていることをまったく意識させないほど静かだ。
後席にも乗ってみた。まずは広さに驚いた。ひざ前にドーンと余裕があり、ガラスルーフによる開放感も高い。荷室の広さと使いやすさも申し分ない。SUV全盛期でも、優れた荷室の使い勝手、自然なドライブフィールを求めて、ワゴンを選ぶ意味は大いにある。ディーゼルとワゴン、そしてAWDの組み合わせは、最強である。
(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗)








