米実業家イーロン・マスク氏がテスラ・モデルXを発表する30年以上前、ある起業家が、鳥の羽のようにドアが開く斬新な車で自動車業界に揺さぶりをかけようとした。デロリアンDMC-12に採用されたこの「ガルウイング」ドアは、衝突時により安全であるだけでなく、「神秘的な雰囲気と色気を多分に備えている」。ジョン・Z・デロリアン氏は1980年のインタビューでそう説明した。だが結局、ゼネラル・モーターズ(GM)の元エンジニアのデロリアン氏にとって、神秘的な雰囲気と色気だけでは不十分だった。同氏の創業間もない自動車メーカーは、1980年代初頭に1万台にも満たない台数を生産したにとどまり、その後破産した。ただ同氏が生み出した車は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシンとして象徴的な役割を果たし、米国文化に消えることのない足跡を残した。
米自動車市場に挑み続けた新興勢、ほぼ成功例なし
デロリアンからタッカーまで、理想の車への道には素晴らしいアイデアの残骸と空っぽの銀行口座が散らばっている
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