中国の超高級セダン「尊界(マエストロ)S800」は、全長約5.5メートルの堂々たる車体と2色に塗り分けられたカラーリング、柔らかなレザーをふんだんに使った内装で、英ロールス・ロイスのような雰囲気を醸し出している。だが、マエストロは英国の田園地帯の職人たちが手作業で生み出した車ではない。このバッテリー駆動の電気自動車(EV)は、中国・合肥市(安徽省)の工場で1000台以上のロボットの力を借りて製造されており、大手スマートフォンメーカーとして知られる華為技術(ファーウェイ)の技術を搭載している。マエストロは、中国の自動車メーカーが手頃な価格のEVで世界をリードした後に、最高級車市場の制覇を目指して推し進める動きの、最も象徴的な存在だ。中国企業は、自社にメルセデス・ベンツやロールス・ロイスのような伝統と歴史がないことを自覚している。彼らの戦略は、車両に惜しみなくデジタルガジェットの先進機能を詰め込んで、欧州の高級車への憧れをオーナーに忘れさせることだ。
中国版「ロールス・ロイス」 超高級EVはガジェット満載
マイバッハの半額、1年で1万7000台以上を納車 自動駐車機能を備え、40インチのディスプレーと約40個のスピーカーも
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