目の前の不安に巻き込まれず、淡々と努力し、結果を出していく人がいる。彼らの共通点はなんだろうか。『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(ダイヤモンド社)の著者・池田貴将氏は、「成功者の多くは、『今目の前のこと』に集中することを大切にしている」と語る。今回は池田氏に「人生がうまくいく人が無意識にやっていること」について話を伺った。(取材/ダイヤモンド社・林えり、構成・文/照宮遼子)

「人生がうまくいく人」が無意識にやっている2つのこととは?Photo: Adobe Stock

1 いつも「目の前のこと」に集中している

――今では累計110万部を超えるベストセラー作家として活躍している池田さんですが、起業した直後は、かなり厳しい状況だったそうですね。

池田貴将(以下、池田):はい。大学卒業後すぐに起業したんですが、あまりうまくいかず、知り合いの家を転々とする生活を半年くらい続けていました。ただ、家がない状況ではあったものの、不思議とどん底という感覚はなかったんです。

――普通の人なら不安に押しつぶされそうな状況ですよね。

池田:そうかもしれません。不安は、未来に意識が向きすぎたときに強くなるものなのですが、その当時、私自身は将来の不安などは頭になく、とにかく「目の前のこと」に集中していたのがよかったのだと思います。

『人生アップデート大全』にも書いていますが、成功する人は「目の前の10秒」など、ごく短時間に集中して、余計なことは考えないという共通点がありますね。

「人生がうまくいく人」が無意識にやっている2つのこととは?
池田貴将氏 写真:照宮遼子

2 周りに感謝している

――池田さんは苦節の時期を経て、事業も軌道に乗り始めたのですね。

池田:はい。イベントでお話しする機会も増えて、1つの講演に2000人くらいの方に来ていただくこともありますね。

――2000人も! それだけ集められるのはすごいですね。

池田:いや、「自分が集めた」という感覚はないんです。多くの方にサポートしていただいた結果なので。

――とても謙虚でいらっしゃるんですね。

池田:謙虚というより、「自分がやった」という感覚がないんです。起業したときから、本当にいろいろな人に助けてもらってここまで来ました。だから、すごい出来事があったとしても、自分で何かを成し遂げた、というより、周りの方に助けていただいた感覚なんですよね。

――「周りの方に助けてもらっている」という気持ちが常にベースにあるんですね。

池田:そうですね。ご縁の海に浮かばせてもらっているような感覚で、自分が泳いでいるというより、支えられている感じで、本当に周りの方に感謝していますね。

――感謝の大切さについては、『人生アップデート大全』にも書かれていますよね。

池田:はいよく「幸せだから感謝できる」と思われがちですが、実は逆で、「感謝するから幸せを感じられる」ということでもあるんです。人は、意識を向けているものに自然と目が向くものです。感謝の習慣があると、「足りないもの」ではなく「すでにあるもの」や支えてくれている人に意識が向くようになります。

――「幸せだから感謝する」のではなく、「感謝するから幸せを感じられる」というのは世界の見え方が変わりそうです。

池田:人生に行き詰まってしまう人の多くは、「ないもの」ばかりに目を向けがちです。それではもったいない。ちょっと見方を変えるだけで、「今すでに持っているもの」はたくさんあるはずです。

『人生アップデート大全』では、「足りないもの」から「今あるもの」に意識の向け方を変えるヒントをまとめています。本書に書かれた習慣を1つでも試していただけたら、世の中の見え方が変わるきっかけになるかもしれませんね。

「人生がうまくいく人」が無意識にやっている2つのこととは?池田貴将氏 写真:照宮遼子

(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)

池田貴将(いけだ・たかまさ)
株式会社オープンプラットフォーム代表取締役
リーダーシップおよび行動心理学の研究者。早稲田大学卒。
大学在学中に渡米し、コーチング理論を学んだ経験をもとに起業。セミナーを開催すると、たちまち「ラクにすごい結果が出た」「説明がおもしろくて理解しやすい」と企業リーダーたちの間で評判になり、ファンやリピーターが急増した。
現在はビジネスリーダー向けのスクールを主宰し、「行動を生む心理学」と「人格形成に関する知見」を統合した独自メソッドを伝えている。常に海外の最新の研究や文献を取り入れながら内容をアップデートしており、エグゼクティブやアスリートをはじめとするプロフェッショナル層から高い支持を得ている。
著書に『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(ダイヤモンド社)、『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』『図解 モチベーション大百科』(共にサンクチュアリ出版)などがある。