なぜかツイていない日は、とことんツイていない。そんな“不運が連鎖する日”を経験したことはないだろうか。日韓累計45万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)の発売を記念した本記事では、ライターの柴田賢三氏に、「不運に振り回されないための考え方についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

なぜか「不運に振り回され続ける人」の口癖・ワースト1Photo: Adobe Stock

不運に振り回される人は
「なぜ自分だけ?」が口癖

 春の嵐で、雨も風も強い日に商談に出かけたら、途中で傘が逝った。

 あと少しで駅舎に入れるというところで突風が吹き、傘が裏返ったのだ。

 “軽症”なら元に戻せるが、今回は骨が何本も折れ、骨と生地をつなぐ部分も大半がちぎれてしまう“即死”だった。

 一瞬でびしょ濡れになり、ハンカチで拭いてもどうにかなるレベルじゃなくなった。商談先でも椅子に座る前に詫びなければならない。

 同じ突風を受けたまわりの人は、傘が裏返ることもなく、駅舎に入っていった。私の傘をさす方向が悪かったのだろうが、「なぜ自分だけ?」と泣きたくなった。

 駅には傘を捨てる場所がない。バラバラになった傘を留め金で無理やりまとめて、ずぶ濡れのまま電車に乗車。到着駅で新たにビニール傘を買って、計2本の傘を手に商談相手の待つビルに向かった。

 今度は傘を全開にせず、妖怪「からかさ小僧」のように全体をすぼめて、その中にギリギリ自分の頭と肩だけ入れる程度にする作戦で、なんとか目的地にたどり着いた。

 商談相手の会社の人たちが気の毒そうに迎えてくれ、ツカミのネタとしてバラバラになった傘を見せながら「この有り様でして」と自虐。なごやかな雰囲気でプレゼンをスタートできた。

 不幸中の幸いだったのは、出された椅子が座面もプラスチック製だったこと。しかも、商談もいい感触で終えることができたのである。

それでも、
「人生は結局うまくいく」

 “人生の指標”となる言葉の数々を収録している本、『人生は「気分」が10割』の中には「『人生は結局うまくいく』と、何度も声に出す」という項目がある。

 ゆったり、気楽に構えていよう。どう転んだって結局うまくいくから。難しく考えなくていい。最終的にはうまくいくんだから、難しく考えるだけムダ。そもそも成功っていうのは、映画やドラマみたいにたくさんのNGの末にようやくOKが出たワンカットのことだ。
――『人生は「気分」が10割』(p.212)

 この商談の前までは悪いことが続いていたが、雨と一緒に洗い流してくれそうだ。

 久しぶりに上を向いてビルを出たら、大きな水たまりに足を突っ込み、靴下まで染み込んだ。そこで、この本の一節を思い出した。

 声に出して、何度も繰り返したい。
「僕は(私は)、うまくいく。何をやっても成功する人間だ」
――『人生は「気分」が10割』(p.213)

 さすがに声には出さなかったが、心の中で念仏のように唱えながら帰路に就いた。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

柴田賢三(しばた・けんぞう)
大学卒業後、複数の出版社や不動産会社での社員を経てフリーライターとして独立。週刊誌、月刊誌、WEBメディアなどで記者、編集者を経験した。事件、芸能、スポーツ、サブカルチャーまで幅広く取材に携わり、のちに新聞やテレビでも大きな話題になったスクープをモノにしたこともある。