「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「一日を明るく過ごすための習慣」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

一流は朝目覚めたら
「イッツ・ア・ショータイム!」と叫ぶ
あなたは、朝目覚めたときに頭の中で何を唱えているだろうか。
私は「あーもう朝か、起き上がらなくちゃ…今日は朝からこれこれの仕事があるもんな…準備しなきゃ。うまくいくかな。締め切りはいつだっけ…」といったようなことを考えながらグズグズしてしまう。
一日が始まることに、なかなか諦めがつかない。
ふとんの中で粘れば粘るほど、余裕がなくなるのはわかっているのに、引き延ばしてしまうのである。
これはどう考えても良くない習慣である。
一日の始まりは気分良くスタートしたほうがいい。目覚めた瞬間に唱える言葉は大事なのだ。
朝イチの言葉が、一日の気分を左右すると言ってもいい。
「さあ、新しい一日だ! 今日もきっといいことがあるぞ」
そんなふうに言いながら起きたら、気分良く起きられて本当にいいことがあるかもしれない。
……と、そんなことを考えて、実践してみたり、忘れたりしていたある日のこと。
いつものように、半分覚醒の状態でグズグズしていると、
「イッツ・ア・ショータイム!」
突然、次男がそう叫びながらふとんを蹴飛ばして起き上がった。
続けざまに、今度は長男が
「イッツ・ア・ショータイム!」
と叫んで起き上がった。
次は私か? 私なのか??
……
「イッツ・ア・ショータイム!」
タイミングを逃した私は、心の中で唱えながら起き上がった。
別に何の予定もない日だったのだが、子どもたちは楽しそうだった。
なぜ急に英語なのか、さっぱりわからない。単に面白いから言ったようだ。
ともあれ、「さぁ楽しいショーの始まりだ! お楽しみはこれからだ!」そんな気分でふとんから飛び出したのである。そんな日は楽しいに決まっている。事実、その日は上機嫌で過ごしたのだった。
それ以来、私は朝イチに唱える言葉を「イッツ・ア・ショータイム!」にしている。
これは余計な心配事を吹き飛ばす威力があるし、笑える。
笑えるというのは大事だ。
とにかく明るいスタートを
ベストセラー『人生は「気分」が10割』には、「最高の一日」をずっと続けるために気分を管理する習慣が106個載っている。
そのうちの一つが「朝起きたら、すぐにふとんを蹴っ飛ばす」だ。自尊心を高めるために、最も簡単に実践できる方法だという。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.216)
起きなきゃ、起きなきゃ、でも……ってグズグズするのではなく、自分で決めた通りにパッと起きる。これだけで自尊心が高まり、気分良く過ごせるということだ。
ふとんを蹴っ飛ばす際は、「イッツ・ア・ショータイム!」のような明るい決まり文句を言うこともおすすめしたい。
(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。