「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「ストレスを溜めないための習慣」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【時間管理】三流は「遅刻する」、二流は「5分前行動」、では一流は?Photo: Adobe Stock

「早めに到着」が
結局ベスト

 頻繁に見る悪夢がある。

 遅刻する夢だ。

 会社に遅刻する夢、ピアノの発表会に遅刻する夢、大事なアポに遅刻する夢。

 バリエーションはあれど、とにかく約束の時間に間に合わない。焦る。急いで支度をしたり走ったりするが、体が重い。どうにもこうにも無理だと思って絶望するのがお決まりのパターンだ。

 もともと時間の見積もりが甘いうえ、「ギリギリが好き」という考え方であったため、これまで何度も遅刻をしてきた。だからか、人との待ち合わせは夢で「間に合うか、間に合わないか」と焦るほどのストレスであるようだ。

 さすがにもういい大人なので、ここ10年くらいはギリギリを狙うのはやめ、余裕を持って行動するようになった。

 待ち合わせの30分前に到着するように家を出る。早く着いたら本を読んだり、仕事をしたりすればいい。これなら、万が一道に迷うなどして時間をロスしても焦らずに済む。

 ちょっとしたことのようだが、ストレス量は雲泥の差になるのである。

「30分前行動」こそ一流

『人生は「気分」が10割』は、気分をコントロールする習慣を106紹介している本だが、その中の一つが「ストレスフリーで学び上手になる」だ。

1.30分早く行動する
2.とにかく本や文章を読んでみる
3.自分を支えてくれるメンターを見つける
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.23-24)

 このうち「1.30分早く行動する」について紹介したい。

 学び上手な人は、「ゆとりある行動」でストレスが抑えられることを知っている。
 遅刻寸前のときの焦りや、時間に追われているときのいらだち、約束の時間を守れなかったときの罪悪感……。
 こうしたストレスは早めに行動すれば十分に回避できる。
 朝30分早く起きる、出勤・登校時間を30分早くする、待ち合わせの30分前に到着するつもりで出掛ける。
 たった30分でも、追われている人とゆとりのある人では気分に差が生まれる。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.23)

 本当にその通りだ。30分早く行動するだけで、気分のよさを保つことができ、余裕が生まれる。

 余裕があるからこそ、学ぶことができる。待ち合わせ前に読んだ本がおもしろいネタを提供してくれて、打ち合わせが盛り上がったこともあった。

 焦って、待ち合わせ場所にたどり着くだけでいっぱいいっぱいであれば、いい打ち合わせにならなかったかもしれない。

 肝に銘じて、早めの行動を心がけたいと思う。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。