嫌なことをなぜ引きずってしまうのか。
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)
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嫌なことを引きずる人の共通点
「もう終わったことなのに、なぜか頭から離れない」
誰かに言われた一言。あのときの選択。
時間が経っているのに、何度も思い出してしまう。
多くの人は、「気にしすぎだからだ」と考える。
だが、実はそれは違う。
嫌なことを引きずり続ける人ほど、ある共通点がある。
それは、“決断を先延ばしにしていること”だ。
本当はどうしたいのか。
どうするべきだったのか。
その答えを出さないままにしているから、
思考は何度も同じ場所を回り続ける。
「10年後の後悔テスト」をしよう
では、どうすればいいのか。
そのヒントになるのが、「10年後の後悔テスト」だ。
「10年後の後悔テスト」をする。
大きな決断をするとき、あなたは何を判断基準にするだろうか?
メリットとデメリットのリストをつくって比較検討することもあれば、まったくの直感に基づいて決断することもあるだろう。この2つに加えて、もう1つ判断基準にできるものがある。それは、こう自問することだ。
「10年後、私はこの決断についてどう感じるだろう?」
この質問は、現在の雑音を取り除き、決定の先延ばしにつながるプレッシャーを和らげるのに役立つ(なお、「選択しないのも選択のうち」ということも覚えておこう)。
この質問は、さまざまなタイプの選択肢に当てはめられる。
・転職すべきか、それともこれまでとは違った道を追い求めるべきか?
・他の都市や国に移住すべきか?
・学校に戻って学び直すべきか?
・この恋愛関係を続けるべきか、それとも終わらせるべきか?
・お金にはならないけれど幸せになれる趣味にもっと時間を費やすべきか?
「10年後の後悔テスト」では、たいていの場合、すぐに答えが出る。しかし、答えがわからないときはどうすればよいか?
そういう場合は、「次のステップに進んだときに何を感じるか」に集中すると、決断を下すのに役立つ情報が得られる。
たとえば、大学や大学院に進学すべきか迷っている場合は、実際に志願したときにどんな気持ちになるかを考えてみよう。
行動を起こした結果どんな気持ちになるかを考え、それによってさらなる情報を得た後で、再び「10年後の後悔テスト」をしてみよう。
結局のところ、
引きずるかどうかは「出来事そのもの」ではなく、「自分で決めているかどうか」で決まる。
決断を先延ばしにすればするほど、
思考は同じ場所を回り続け、感情も繰り返し引き戻される。
逆に言えば、どんな小さなことでもいい。
一度、自分なりの答えを出すだけで、そのループは止まる。
「10年後の後悔テスト」は、そのためのシンプルな手段だ。
迷ったときほど、少し先の自分の視点で考えてみる。
まずは一つ、決めてみよう。
その一歩が、「引きずる時間」を終わらせる。
(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)









