呆れるほど仕事できない人は「会議室をダラダラ使って次の人に迷惑をかける」。じゃあ、仕事ができる人は?
それを語るのは、「感じのいい人」に生まれ変われるとっておきのコツを紹介する書籍『気づかいの壁』の著者・川原礼子さん。職場で困っている人を見かけても、「おせっかいだったらどうしよう…」と躊躇したり、「たぶん大丈夫だろう…!」と自分に言い訳したり……。気づかいをするときには、つい「心の壁」が現れてしまい、なかなか一歩が踏み出せないことが、あなたにもあるのではないでしょうか?
この連載では、「顧客ロイヤルティ」をベースに、ビジネスセミナーへの登壇やコミュニケーションスキルの研修講師を通して、全国200社・2万人以上のビジネスパーソンに向けて教えてきた「気づかいのコツ」について紹介しましょう。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「終わりが見えない会議」がストレスを生む
仕事ができない人ほど、「会議は終わるまでやるもの」だと思っています。
しかし、会議で本当に重要なのは、「いつ終わるか」を全員が把握していることです。
『気づかいの壁』という本では、次のように述べられています。
友達同士のおしゃべりであれば問題ありませんが、ビジネスシーンでは、「そろそろ次の予定が……」と切り出すのは勇気がいるものです。
そういうストレスをなくすために、打ち合わせや会議をはじめる際に、「今日は15時までにしましょうか」と予告するのも気づかいです。
――『気づかいの壁』より
つまり、終了時間を明示すること自体が、参加者への配慮なのです。
会議室トラブルは「想像力不足」から起きる
特に社内では、「前の会議が終わらず、会議室に入れない」という問題が頻繁に起きます。
部屋の中が社内の人間だけならまだしも、お客さまが来ている場合は、ドアをノックして追い出すわけにもいきません。
そういう事態を避けるためにも、「次の利用者を確認する」という一手間は不可欠です。
さらに気が利く人の場合、役員が参加する会議で使用する部屋や、来客利用の予約が前後に入っている会議室は、あらかじめ候補から外します。
大勢の参加者が想定される会議のあとも、候補から外しておきます。
終わった後も意外とダラダラしている人がいて移動に時間がかかりますし、空気の入れ替えをする時間もほしいからです。
自分たちが会議室を使う前後の予約チェックは欠かさないようにしましょう。
――『気づかいの壁』より
仕事のできる人は、「自分たちが使えればいい」と考えていません。
その前後にいる人の状況まで想像しています。
優秀な人は「余白」を設計する
さらに重要なのが、「ギリギリで運用しないこと」です。
自分たちが使う場合も、次の予定の「5分前」に切り上げるようにすると完璧です。
打ち合わせや会議の冒頭で、「今日は14時55分で終了します」と予告し、参加者にも協力してもらいましょう。
――『気づかいの壁』より
できる人ほど、「余白」を先に確保しています。
ギリギリまで使うのではなく、片付けや移動まで含めて設計しているのです。
気づかいは「次の人を想像すること」
会議室の使い方には、その人の仕事観が表れます。
時間いっぱいまで使い切る人は、「今この場」しか見えていません。
一方で、仕事ができる人は、「次に使う人」まで見ています。
会議は、自分たちだけで完結しているわけではありません。
前後のスケジュールや、他部署、来客対応など、多くの人とつながっています。
だからこそ、本当の気づかいは、「5分前に終わる」ことにあります。
まずは、会議開始時に終了時間を宣言してみること。
そして、少し早めに終える意識を持つ。
それだけで、周囲からの信頼は大きく変わります。
ちょっとした気づかいのコツを身につけましょう。
株式会社シーストーリーズ 代表取締役
元・株式会社リクルートCS推進室教育チームリーダー
高校卒業後、カリフォルニア州College of Marinに留学。その後、米国で永住権を取得し、カリフォルニア州バークレー・コンコードで寿司店の女将を8年経験。
2005年、株式会社リクルート入社。CS推進室でクレーム対応を中心に電話・メール対応、責任者対応を経験後、教育チームリーダーを歴任。年間100回を超える社員研修および取引先向けの研修・セミナー登壇を経験後独立。株式会社シーストーリーズ(C-Stories)を設立し、クチコミとご紹介だけで情報サービス会社・旅行会社などと年間契約を結ぶほか、食品会社・教育サービス会社・IT企業・旅館など、多業種にわたるリピーター企業を中心に“関係性構築”を目的とした顧客コミュニケーション指導およびリーダー・社内トレーナーの育成に従事。コンサルタント・講師として活動中。著書に5万部を突破した『気づかいの壁』(ダイヤモンド社)がある。





