人工知能(AI)スタートアップの米アンソロピックは、同社の強力なAIモデル「ミュトス」のユーザーに対し、同モデルが検出したサイバーセキュリティー上の脅威情報を、同様の脆弱(ぜいじゃく)性に直面する他社と共有することを認めた。セキュリティー情報へのアクセスを制限することで、より規模の小さい企業が打撃を受けるとの懸念を受け、従来方針を転換した格好だ。新たな方針は、最先端モデルへのアクセス制限を行っているAI開発企業が直面する課題を浮き彫りにしている。アンソロピックは「プロジェクト・グラスウイング」と呼ばれるプログラムを通じて、重要なデジタルインフラを管理する大企業や組織約50社に対し、人間よりもはるかに効率的にソフトウエアの脆弱性を発見できるミュトスへのアクセスを許可している。その狙いは、アクセスを拡大し、より高性能なモデルを公開する前に、企業や政府がサイバー脅威に対処できるようにすることにある。