集団主義の模範とされてきたこの国が、たくましい個人主義へと軸足を移しつつある。何十年もの間、スウェーデンは高税率・高支出型の政府の代名詞だった。公立の病院、学校、介護施設を通じて、国民の人生を「ゆりかごから墓場まで」支える仕組みを築き上げてきた。だがそれはもう過去のものだ。人口1100万人のこの北欧の国は、大きな騒ぎを起こすこともなく、資本主義を受け入れた。現在では、初期診療(プライマリーケア)を手掛けるクリニックの半数近くが民営化されており、その多くはプライベートエクイティ(PE)投資会社が所有している。また公立高校の3校に1校が民間運営で、その割合は2011年の20%から上昇した。学校運営会社は株式市場に上場している。
世界が驚く資本主義への変革、スウェーデンで進行中
「揺りかごから墓場まで」の福祉の見直しが政府支出を削減し、イノベーションを促進する一方、取り残される人々への懸念も高まっている
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