◆「見立てが外れた」時の正しい対処法
大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。2年で10倍の3000万円に増やし、さらにその3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、わずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【株式投資の失敗学】含み損が膨らんでいく…傷が浅いうちに逃げる回避法・ベスト1イラスト:ひらのんさ

【投資の失敗学】プロも間違える?
「見立てが外れた」時の正しい対処法

株式投資において、「百発百中」で勝ち続けることは不可能です。どんなに優れた投資家であっても、時には相場の見立てが外れ、失敗することがあります。投資で大切なのは、失敗をいかに小さく抑え、次のチャンスへ資金を残すかです。

今回は、ベテラン投資家の「失敗談」から、個人投資家が相場を生き残るためのノウハウを学びましょう。

成長企業でも「投資タイミング」が
合わなければ勝てない

企業としては立派に成長していても、株式投資として利益を出せるかどうかはまた別の話です。

新卒向けの就職情報サイト「あさがくナビ」や20代の転職サイト「Re就活」など就職情報サービスの学情(2301)です。2002年に東証ジャスダック(現・東証グロース)上場、2005年に東証2部(現・東証スタンダード)に市場変更、2006年に東証1部(現・東証プライム)に昇格した会社です。(中略)学情に投資したのは上場後15年たったタイミングでした。
――『5年で1億貯める株式投資』より

学情は着実に市場をステップアップしてきた優良企業です。しかし、どれほど良い企業であっても、市場の注目度や買いに向かうタイミングを間違えれば、期待通りのリターンを得ることは難しくなります。

万能な投資手法はないと知る

株式投資には様々な手法がありますが、相場において必ず勝てる魔法の法則は存在しません。

このときに「新高値ブレイク+ROE投資」を実践した4銘柄で、この「学情」だけが失敗でした……。
――『5年で1億貯める株式投資』より

「新高値ブレイク」とは、過去の高値を更新したタイミングで買いに向かい、株価の勢いに乗る投資手法です。稼ぐ力を示すROE(自己資本利益率)と組み合わせた勝率の高い戦略であったとしても、市場の地合いや銘柄の特性によっては、想定通りに動かないケースが必ず発生します。

見立て違いを素直に認め
「素早く撤退する」勇気

では、自分の描いた上昇シナリオが崩れた時、投資家はどう行動すべきなのでしょうか。

大きく損をしたわけではないのですが、小幅な上下動が続き、2017年1月に買ったものの、思ったように株価が上昇せず、同年2月から7月にかけて全株式を売却。これは自分の見立てが悪かった以外の何ものでもありません……。
――『5年で1億貯める株式投資』より

ここに、個人投資家が最も学ぶべき教訓があります。それは、「自分の間違いを素直に認め、傷が浅いうちに撤退すること」です。

勢いよく上がるはずの手法で買ったのに、株価が小幅な上下動しかしない時点で、その投資の前提は崩れています。「せっかく買ったから、いつか上がるはずだ」と固執して株を持ち続けると、資金が長期間拘束される「塩漬け」状態になり、いざ下落した時に大きな損失を被ります。

致命傷になる前に「見立て違い」を受け入れ、早めに売却する。この冷静な撤退ルールを徹底できるかどうかが、長期的に資産を増やせる投資家になれるかどうかの大きな分かれ道となるのです。

※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。