どうすれば自分の意見や思いを、相手の心に残るように言語化することができるのかどうすれば自分の意見や思いを、相手の心に残るように「言語化」することができるのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「言いたいことがうまく言葉にできない」――“言語化”という言葉が一般化した今、そんな悩みを抱える人は少なくありません。「ヤバい」「すごい」などの語彙は、否定的なとらえ方をされることが多いですが、電通コピーライターの荒木俊哉氏は異論を唱えます。なぜ使っていいと考えるのでしょうか?荒木氏の『言語化は「ありきたりの言葉」でうまくいく。』(小学館)より抜粋します。

「ボキャブラリーが足りない=
言語化力が足りない」なのか?

 私自身、言語化をテーマにした書籍をいくつか出していますが、昨今の言語化ブームで違和感を覚えることがあります。それは、「ボキャブラリーが足りない=言語化力が足りない」とする風潮があることです。

 相手に何かの感想を伝えるときに、「ヤバい」「すごい」といった言葉しか出てこない。だから、私は言語化力がない――そう悩む人がとても多いように感じます。

 いわゆるさまざまな「言語化本」の中でも、ありきたりな言葉を使うことがあたかもよくないことのように語られ、特別な語彙を増やすことが重要であるといったメッセージが書かれています。

 でも、本当にそうでしょうか。

 言語化力の本質とは、「自分の思い」を「特別な語彙」で表現することなのでしょうか。

 結論から言うと、「ありきたりの言葉を使いながらも、ありきたりじゃない意見を言語化すること」は、誰にでもできる。私はそう思います。つまり、言語化力の強化は、語彙力の強化ではない、ということ。難しい言葉を新たに学んで使えるようになることではない、ということです。

 では、どうすれば自分の意見や思いを、相手の心に残るように言語化することができるのでしょうか。