オフィスで集合するシニアビジネスチーム写真はイメージです Photo:PIXTA

定年前後には、誰もが同じ悩みを抱えるように思えるが、その実態は男女で大きく異なる。仕事中心で生きてきた男性と、結婚や出産、離婚などのライフイベントによって、働き方や家族関係を大きく左右されてきた女性。双方に待ち受ける定年後の生活に迫る。※本稿は、ニッセイ基礎研究所生活研究部の坊 美生子『女性たちの定年後――お金・仕事・暮らしのリアル』(祥伝社)の一部を抜粋・編集したものです。

配偶関係と関連する
女性のライフコース

 定年後を考えることは、残りの人生を大切な人とどう過ごしたいかを考えることでもあり、ここでも男性と女性によって違いがあります。配偶関係や子がいる割合など、家族に関する状況が異なるからです。

 総務省統計局の「国勢調査」(令和2年)より、55~59歳の男女の配偶関係を比較したのが図表25です。

図表25:55~59歳の男女別の配偶関係同書より転載 拡大画像表示

 55~59歳男性の正規の職員・従業員の場合、「有配偶」が78.8%、「未婚」が13.6%「離別」が6.2%です。これに比べて55~59歳女性の「正規の職員・従業員」の配偶関係は、「有配偶」が61.4%、「未婚」が17.3%、「離別」が17.3%です。つまり、ミドルの正社員女性は、ミドルの正社員男性に比べて、シングルの割合が大きいのです。