定年5年前ならまだ間に合う!ツテがなくても「シニア転職」がうまくいく意外な方法写真はイメージです Photo:PIXTA

定年後も働きたい。そう思っても、転職サイトやエージェントだけでは次の仕事にたどり着けないこともある。頼りになるのは、やはり「ツテ」だ。とはいえ、「自分には人脈なんて……」と不安を抱く人もいるだろう。だが、数多くのビジネスパーソンを見てきた筆者によれば、次の職場とつながるハードルは、実はそれほど高くないという。※本稿は、大塚 寿『定年5年前からの「やってはいけない」 1万人の体験談からわかった「後悔しない会社人生の終え方」』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。

いままでに築いてきた人脈が
金脈になる瞬間がある

 シニア転職の受け皿となる企業の多くは、リファラル採用(自社の社員に友人や知人を紹介してもらう採用手法)に近い基準を重視する傾向にあります。それを見越して、定年5年前から支援者のリストアップをしておきたいものです。

 某金融業で部長だった知人は55歳の役職定年で運用子会社の部長に転籍しました。年収は変わらなかったそうですが、60歳の定年時に外部の投資ファンドから声がかかり、取締役として迎えられました。高年収の業界のため、年収はかなりの額になると推測します。

 理想的なシニア転職でうらやましいかぎりです。なお、ヘッドハンターからのスカウトではなく、同業他社の知り合いの推薦でした。それも特に親しい関係ではなく、情報交換をする程度の付き合いだったそうです。

 中堅・中小企業の社外取締役、監査役、顧問の人選は、経営者や有力取引先からの「ツテ」で決まることが多いと聞きます。

 私もこれまで何度も、「来年、社外取締役更改があるのですが、推薦いただける適任者はいらっしゃいませんか?」とオーナー社長や役員から聞かれた経験があります。