21世紀職業財団の調査によると、50代正社員男性は子がいる割合が約7割に上るにもかかわらず、「子供等を通じたネットワーク」を大切にしている人は50代前半・後半ともに5%前後です。それに対し、女性では子がいる割合は約5割と男性より低いものの、「子供等を通じたネットワーク」を大切にしている割合が10%前後と男性より高く、さらに50代後半になると趣味を通じたネットワークも増加しています(図表26)。
同書より転載 拡大画像表示
定年前後のギャップは
女性の方が小さい傾向
定年世代の男性では「仕事一筋」「会社一辺倒」で、育児にも関わってこなかった、あるいは関わることができなかった人が多い一方、現役時代に仕事と育児の両立に悪戦苦闘してきた女性は、苦労した分だけ、「子を通じたネットワーク」という人生の財産を蓄えてきたと言えるのかもしれません。
このような社外のネットワークは、職場という居場所を失ったあとの、新たな「居場所」「話し相手」「遊び相手」になります。もちろん、子ども関係がすべてということではなく、趣味を通じた交流を広げておくことも、定年後の大切な財産になるのではないでしょうか。
このように、配偶関係や子の有無を見ても、定年前後の女性の場合は、男性に比べて、家族関係の個人差が大きいのです。女性本人は自身の状況を理解していると思いますが、企業側も、定年前の社員向けにライフセミナーやマネーセミナーなどを開催する場合は、このような多様性を踏まえて内容を検討する必要があるでしょう。
定年に関連する男女差についてまとめましょう。







