小柄な若い女性タレントYが、背の高い俳優と結婚して、デコボコ格差婚などともてはやされていたのもつかの間、夫の居ない間に、別の男を自宅のベッドに連れ込んでいたなどというので大きなスキャンダルになった。
当人たちの間では、大きな問題だろうが、こっちはどうでもいいじゃないかと思ってしまう。問題なのは、可愛い妻、楽しく明るい夫婦などというイメージを創り上げ、それに商品価値をつけてしまったことだ。
タレントは結婚すると、夫婦で売り出し、子どもができると家族で売り出す。良い夫、良い妻、明るく楽しい家庭を演じ続けなければならない。これは疲れるだろう。商品価値がなければ、何をしようと構わないのに、なまじ演技した夫婦関係で金を稼ごうとするから大失敗するのだ。
Yのことはさておき、とかく男と女は難しい。それは夫婦になっても同じ。良い夫、良い妻に巡り合えるなんて、そうめったにあることじゃない。でもなんとかツギハギ、ゴマカシしながら寄り添っているのが、世の大方の夫婦の実態ではないだろうか。
かくいう私だってツギハギ、ゴマカシしているうちになにが本当だか訳が分からなくなって33年も夫婦をやっている。
まあ、こんなものだ。
孔子様も離婚経験者!?
孔子は、どうも女や夫婦に関してたいしたことを言っていない。あれだけいろいろと人の道を説くのだから、男と女、夫婦愛などについて語ってもいいのに……。どうも結婚したけど、上手く行かなくて離婚したらしい。まあ、人間らしいと言えば、らしいけどね。
「子曰はく、唯女子と小人とは養ひ難しとなす。之を近づくれば即ち不孫に、之を遠ざくれば即ち怨(うら)む。」(陽貨第十七)
論語の中では、女性に関してはたったこれだけ。