Photo:Arnold Jerocki /gettyimages
宇多田ヒカルさんの新曲「パッパパラダイス」が5月6日にリリースされ、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディング曲でもあることから話題になっている。宇多田さんといえば米ニューヨーク生まれ、現在は英ロンドン在住で、バイリンガルで知られる。彼女が話す英語には、彼女の音楽と同じように、自然体な表現がたっぷり詰まっている。どんな点がとりわけ魅力的か、迫りたい。(ロサンゼルス在住ライター 藤本庸子)
宇多田ヒカルさんの英語
インタビュー動画で分析
宇多田ヒカルさんがApple Music 1の看板番組 『The Zane Lowe Show』に出演した(2025年5月2日)。この番組は、ニュージーランド出身のラジオDJゼイン・ロウさんがトップアーティストにインタビューするラジオ番組。これまでにビリー・アイリッシュさん、ジャスティン・ビーバーさん、レディ・ガガさん、テイラー・スウィフトさんなどが出演している。
今回のインタビューで宇多田さんは、デビュー25周年ベスト・アルバム『SCIENCE FICTION』を基に、「SCIENCE FICTION, Touring & Fame(ツアー&名声)」というテーマで、音楽やキャリア、名声、ツアー、育児について存分に語った。
「友だち同士が楽しく雑談しているような番組」というのが、筆者が視聴した第一印象だ。宇多田さんのアメリカ英語を聴いていると、彼女は日本語で話すよりも快適に自身を表現できているように感じる。
インタビューの冒頭、ロウさんが「I am so happy to meet you properly face to face(直接きちんとお会いできて本当に嬉しい)」と言うと、宇多田さんはテンポよく「Likewise(こちらこそ)」とネイティブスピーカーがよく使う表現で返す。2人のインタビューは3年ぶりとのことだが、お互いが「Yeah(うん)」「Yep(うん)」「Whoa(おっと)」などと気軽な相槌を打っていて、意気投合している仲だと伝わってくる。
普段から色々なアクセントの英語を話す米国人や外国人と接している筆者からすると、彼女の英語は一般的なアメリカ人と同じような発音や表現だと思った。
しかし、筆者の知り合いで、日本語も話せて、宇多田さんのファンだという米国人のキートン・トシオ・ランドさん(Keaton Toshio Lund。UCLA博士課程大学院生、同大学の人種・民族研究グループ共同コーディネーター)は、「僕はESL(English as a Second Language、第二言語としての英語)の日本人に多く接してきた経験から、彼女の英会話にほんの少しアクセントを感じる」という。







