同様に、Like(~のように)もアメリカ人がよく使う言葉で、宇多田さんも多用している。
「彼女は 、We just had like uh time like a bit of downtime and like we got our manicures done in our hotel room(ちょっと暇な時間があって、ホテルのお部屋でマニキュアをしてもらったの)と言っているね。かなり自然なアメリカ英語を話している良い例」とランドさん。
「Likeという言葉をさりげなく挟むのはアメリカ人によくあること。それと、マニキュアをしてもらったと言う時に声のトーンが変わっていることも、彼女が英語に非常に慣れていると分かるね。非ネイティブ話者にとって、物事を説明したり特定の感情を表したりするために、声の調子を変えるのは難しいんだ」と分析した。
さて、もうひとり筆者の知り合いに意見を聞いた。ロサンゼルスの私立小学校で教鞭をとるキンバリー・オーメ(Kimberly Orme)さんは、「宇多田ヒカルさんの曲も聴くわよ」という親日派。オーメさんもまずlikeについて言及した。
「このインタビュー動画、宇多田さんが日本人だと知らなかったら、ネイティブスピーカーだと思うわね。彼女の英語の発音と流暢な英会話は抜群。likeというつなぎ言葉を自然に使っているから、ぎこちなく感じない」
「ただ、話す時にアゴをあまり動かさないわね。もしかしたら、彼女のほんの少しこもっているような独特の声の質感に影響しているのかしら」
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宇多田ヒカルさん英語で学ぶ
アメリカ英語とイギリス英語の違い
ここで筆者からの素朴なギモン。宇多田さんは現在、英ロンドンに住んでいる。だからイギリス英語のアクセントが混じっているということはないだろうか?ランドさんに聞いてみた。
「彼女がJapanと言う時は、発音がより日本語っぽく聞こえる。日本語の単語を言う時もそうだ。それ以外にも時々、母音の発音が少し日本語風に聞こえることもある」
「英語には母音のバリエーションが多いけれど、彼女は日本語の〈あーいーうーえーおー〉の音に近いかもしれない。Trueの発音がアメリカ人の発音と少し違って、日本語の〈うう〉という音に近く、丸まったような発音に聞こえる」
「非ネイティブスピーカーのアクセントの特徴かもしれない。例えばwalk(歩く)という単語を、より丸まったah-または日本語の〈あ〉の音で発音していて、アメリカ英語よりもイギリス英語に近い響きになっている」とランドさんは指摘した。







