「ただし、文法は非常に正確で自然。話し方もかなりアメリカン。彼女の英語がネイティブスピーカーのように聞こえる理由は、話し方のリズムと、非ネイティブスピーカーには難しい特定の点を強調するための話し方の切り替えが上手だから」

「アメリカ英語話者にとって非常に自然な形で filler words(フィラーワーズ、likeやumなど) を多用している点も注目だね。アメリカ英語では、literallyがよく使われるけど、彼女は Literally like you can make anything(文字通り、何でも作れるんだよ)と言っていて、とてもアメリカ人っぽい」と解説してくれた。

 Literallyは、「マジで、本当に、ガチ」といったスラングの意味もある。インタビュー中のロウさんと宇多田さんの会話を書き起こしてみよう。

ロウ:It must have been crazy if you consider an Arca show to be mellow after that
(あの後ならArca※ショーが穏やかだと思えるなんて、正気の沙汰じゃないだろう)※ベネズエラ出身のアーティスト

宇多田:No, literally it’s funny. Yeah, you’re right. You’re right. It would it you would think it would be the opposite. Um, but I’m not I guess I just feel a felt a bit more personal because I just feel a bit more comfortable naturally in like a smaller I’m not great at like big gatherings and having a lot of people around.
(いや、本当に面白いんだよ。うん、その通り。その通り。逆だと思うよね。うーん、でも私は……そう、多分ちょっと個人的に感じちゃうんだよね。だって私は自然に、小さいグループの方が居心地がいいの。大勢の集まりとか、周りにたくさんの人がいる状況は得意じゃないから)

 このように、「本当に」の意味でLiterallyと強調している。その後も何度かLiterallyを使っているので、口グセかもしれない。

宇多田ヒカルが英語インタビューで連発した「とてもアメリカ人っぽい」口グセHIKARU UTADA オフィシャルHPより
宇多田ヒカルが英語インタビューで連発した「とてもアメリカ人っぽい」口グセ (L-R) Singers Arca and Utada Photo by Scott Dudelson/Getty Images for Coachella