「宇多田が口にするとは…」「今年一番笑えた」宇多田ヒカルが英語インタビューで口にした〈ちょっと刺激的なスラング〉Photo:Dave Benett/gettyimages

宇多田ヒカルさんの新曲「パッパパラダイス」が、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディング曲のほか、甲本ヒロトさんとコラボレーションすることも発表され話題だ。宇多田さんといえば米ニューヨーク生まれ、現在は英ロンドン在住で、バイリンガルで知られる。彼女が話す英語は、彼女の音楽と同じように、自然体で誠実だ。英語学習者やビジネスパーソンにも参考になる英語表現が多いので紹介しよう。(ロサンゼルス在住ライター 藤本庸子)

宇多田ヒカルさんの英語は
作品と同じ、自然体で誠実

 宇多田ヒカルさんがApple Music 1の看板番組『The Zane Lowe Show』に出演した(2025年5月2日)。この番組は、ニュージーランド出身のラジオDJゼイン・ロウさんがトップアーティストにインタビューするラジオ番組。今回、宇多田さんはデビュー25周年ベスト・アルバム『SCIENCE FICTION』を基に、「SCIENCE FICTION, Touring & Fame(ツアー&名声)」というテーマで、音楽やキャリア、名声、ツアー、育児について存分に語った。

「彼女の音楽作品と同じように、透き通る声で自然体に誠実に話している」というのが、筆者が視聴した第二の印象だ。1stアルバム『First Love』を1999年に買って以来ずっと聴いているのだが、四半世紀たった今もその印象が変わらないのは驚く。

 動画のコメント欄やSNS投稿でも、彼女の率直で知的な話し方、自分の音楽や考え方を丁寧に言語化することに対して、評価する声が多い。「制作背景や人生観を聴けること自体が嬉しい」「彼女の本音が聞けた」「宇多田が英語で深い話をしてくれた」といったコメントが集まった。

 一方で今回、筆者がとても気になったことがある。インタビュアーのロウさんがひんぱんに宇多田さんの言葉にかぶせてしゃべったり、相槌が多過ぎて宇多田さんの言葉にかぶって聴こえなかったり。彼女の話を彼が途中で遮り、彼の話にすり変わることも多かった。

 案の定、リスナーからも「質問やリアクションが過度で、宇多田の発言をさえぎってしまう」という趣旨の否定的なコメントが目立った。「どうやら彼は、彼女が口に出していないことをたくさん押し付けているようだ」「彼の意見、視点、経験。まるでセラピストが自分の話ばかりし続けるような感じ」といったロウさんに対する批判もあった。