40歳・50歳・60歳から人生を一新! 資格&学歴 裏ワザ大全#16Photo:PIXTA

英語力に悩むビジネスパーソンは多いはず。特集『40歳・50歳・60歳から人生を一新! 資格&学歴 裏ワザ大全』の#16では、短期間で劇的に塾生の偏差値を上げて難関大学に合格させることで知られる個別指導型予備校、篠原塾の塾長で受験戦略家の篠原好氏が、自身も1カ月でTOEICを520点から810点に上げた英語勉強法を伝授する。

「なんとなく」で英語を勉強しても
上達はほとんど見込めない

 まず、最も大事なのは「何のために」英語を勉強するのか、を決めることである。

・「TOEIC」で高得点を取りたい
・仕事で英語を使えるようになりたい

 などなど、目的はさまざまだろう。具体的なものであれば何でもいい。だが、最悪なのは「なんとなく英語ができるとカッコいい!」と思い、勉強を始めてしまうことだ。ビジネスでも大事な「選択と集中」を、英語の勉強でも踏襲したい。

 例えば、TOEICであれば「リーディング」と「リスニング」にやることを絞れる上に、内容も「ビジネス英語」一択である。覚える単語も減らすことができるし、全ての勉強時間を「リーディング」「リスニング」に費やすことができる。

 一般的に、TOEICのスコアを100点アップさせるには、約200時間の学習が必要とされる(英オックスフォード大学出版局調べ)。だが、筆者としては、「TOEICの勉強」だけに「選択と集中」をするのであれば、より少ない勉強時間で、より効率よく点数を上げることができると考えている。

 事実、筆者はTOEICの点数を1カ月の勉強で300点近く上げた(520点→810点)。もちろん、社会人として働きながらだ。しかも、スクールや留学といったお金のかかる勉強ではなく、市販の問題集で対策したのみである。

篠原好しのはら・このみ/個別指導型予備校、篠原塾の塾長。受験戦略家。大阪在住。大学受験で浪人するも、夏の京大模試でD判定を取り一念発起。「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を立案し、徹底する。その結果、秋の京大模試では全国1位となり、最高偏差値84.9(数学)を獲得。京都大学総合人間学部(文系)に合格し、大学在学中から受験戦略家として活動開始。これまで3000人以上の受験相談に乗り、受験戦略の指導実績は1000人超。指導した生徒は短期間で劇的に偏差値を上げ、東京大学、京都大学、一橋大学、大阪大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、名門大学への合格多数。

 一方、同じ資格(検定)を取るための勉強でも、例えば「実用英語技能検定(英検)」になると、「スピーキング」や「ライティング」などが要求される。要求される単語も、ちょっとTOEICとは違うものになる。

 そもそも、なぜ英語の勉強が必要なのだろうか?現在はGoogle翻訳などの自動化ツールが発達しており、本当に英語の勉強をしないといけないのか、一度考えてみてほしい。それでも「勉強しよう」と思った人だけ、ぜひ続きを読んでいただきたい。