日経平均が6万5000円を突破する裏側で、物価の値上がりが半端ない!
どうすれば、すさまじいインフレと実質賃金の低下におびえず、確実にお金を増やせるのか。だが、その一歩が踏み出せない……。そんなときにおすすめの本がある。
『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』と、『お金の大学』の両学長に絶賛されている『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。
今回は、「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』についてライターの前田浩弥氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「絶対に損したくない人」ほどお金を失いやすい、たった1つの理由Photo: Adobe Stock

「よりおいしい干し草」を求めたロバの末路

ビュリダンのロバ」という話がある。
フランスの哲学者、ジャン・ビュリダン(1295頃~1358)がつくった寓話だ。

お腹をすかせたロバが、干し草の山を見つける。
「おいしそうだな」と思って近づこうとすると、その隣にもうひとつ、同じような干し草の山を見つける。

「こっちもおいしそうだな」
どちらの干し草を食べようか、ロバは迷い始める。

最初に見つけた干し草を食べようと一歩踏み出すと、「いや、やっぱり新しく見つけた干し草のほうがおいしいのではないか」と思えてきて、足が止まる。
新しく見つけた干し草を食べようと一歩踏み出すと、「いや、やっぱり最初に見つけた干し草のほうがおいしいのではないか」と思い直し、足が止まる。

「どちらがよりおいしい干し草なんだ……」
ロバは迷いに迷い、結局、2つの干し草の間で餓死してしまう。

死ぬくらいなら、どちらの干し草でもいいから食べればいい。なんなら、両方食べ比べてみればいい。傍から見れば、そう思える。
しかし当事者は違う。
「まずいほうの干し草を食べて、ガッカリしたくない」
「『やっぱりあっちの干し草を食べればよかった』と後悔したくない」
という思いでがんじがらめになり、動けなくなってしまうのだ。

「迷っている時間」が損失を静かに拡大させていく

「投資を始めようと思いつつ、なかなか始められない人」にも、「ビュリダンのロバ」と似た現象が起きている。

「絶対に損したくない」
「もっと知識をつけてから」
「今は市場が高騰しすぎている。もう少し落ち着いてから」

多くの人はこのように考え、投資を始める「ベストなタイミング」が来るまで様子を見る。

しかし現実は、その「ベストなタイミング」が来るまでの様子見こそが、損失を静かに、しかし確実に増大させているのだ。

まさに「ビュリダンのロバ」が、「あっちの干し草を食べようか、こっちの干し草を食べようか」と迷っている間にじわじわと体力を奪われ、飢えが静かに進行しているように。

『JUST KEEP BUYING』は、投資を始める「ベストなタイミング」は「今」なのだと説いている。
歴史上、ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇しているからだ。

世界中の株式市場は長期的にプラスの傾向を示している。
こうした経験的証拠は、私たちができるだけ早く投資すべきであることを示唆している。
なぜなら、ほとんどの市場がほとんどの期間上昇しているということは、投資するのを遅らせれば遅らせるほど、いざ投資するときに高い価格を払わなければならなくなるからだ。

(――『JUST KEEP BUYING』p.253~254)

「今」こそベストタイミング!

つまり長期的に見た場合、「今」こそが底値であり、「今」こそが投資を始める「ベストなタイミング」なのである。

「投資が怖い」と感じる人ほど、「今」始めたほうがいい。
「あっちの干し草か、こっちの干し草か」ではなく、まず「干し草を食べる」という行動が重要なのだ。

(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』に関する書き下ろし特別投稿です)