米国で最悪の部類に入る政策ミスの多くは、超党派的な思考の融合によって生じてきた。その新たな例が先週、バーニー・サンダース上院議員から提示された。同議員は、連邦政府が人工知能(AI)開発企業に出資することを望んでいる。ふむ。この国家統制主義的な発想を呼び起こしたのは、どの共和党員だろうか。サンダース氏は米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で米国版AI政府系ファンド(SWF)構想を提唱し、その中で近く提出予定の法案の概要を明らかにした。同氏は「(ドナルド・)トランプ大統領でさえ、大統領令で米国版SWFの設立を提案している」と記している。その通りであり、昨年、われわれは社説で大統領のその案を批判した。SWFは通常、国民よりも国の統治者やその仲間をはるかに豊かにする。民主党は、トランプ氏のファミリー企業が暗号資産(仮想通貨)の取引によって大統領職から利益を得ていると批判している。米国で資産規模上位の企業の株式を政府が保有することになれば、汚職の誘惑がいかに大きくなるかを想像すべきだ。