職場にいる「仕事ができない人」のChatGPTの習慣とは?
仕事を頑張っているのに、なぜか評価されない。そう感じたことはないだろうか。815社・17万人の働き方を分析してきた専門家・越川慎司氏は、「評価とは、仕事の結果ではなく、日々の習慣によって積み上げられた“信頼”によって決まります」と言う。たとえば「AIの使い方」。効率重視の人ほど、「なんでもAIに聞いて、その回答を活かす」ことが良いと考えがちだが、越川氏はその行動が評価の差を生んでいると指摘する。
では、どうすればいいのか。「意外な事実ばかり」「とにかく読みやすい」「大学生の娘に渡しました」などの声が集まる同氏の著書『会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)から紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

職場にいる「仕事ができない人」のChatGPTの習慣・ワースト1Photo: Adobe Stock

仕事ができない人の「AIの使い方」

 ChatGPTで資料を作る。

 企画書を書く。
 メールを作る。
 会議の議事録をまとめる。

 いまや、多くの人が当たり前のようにAIを使っている。

 だが、その一方で、なぜか評価を落としてしまう人もいる。

 共通点は、AIの回答をそのまま使っていることだ。

 語尾だけ整える。
 あとはコピペ。
 少し整えて提出する。

 本人は仕事を効率化しているつもりかもしれない。

 しかし上司や同僚は意外なほど敏感だ。

 具体性がない。
 現場感がない。

 そんな違和感は、すぐに伝わってしまう。

 結果として、「この人は自分で考えていない」という評価につながるのである。

評価される人は「AIの回答をそのまま使わない」

 一方で、職場で信頼され、期待されている「一流」たちは、まったく別の行動をとる。

 彼らは「AI回答をそのまま使わない」と決めている。

『会社から期待されている人の習慣115』という本には、こう書いてある。

 調査の結果、一般社員の32%がAIで作った資料をそのまま上司に提出して怒られた経験があるとわかりました。
 AI出力をそのまま提出して上司からの信頼を失ったと感じた一般社員も61%いました。実際、多くの管理職がAIに丸投げした成果物に違和感を覚えています。
 一方で、期待されている人たちの71%が、AIの回答をそのまま使わないというルールを自分に課していました。
 AIを使わないわけではありません。
「AIは下書き。本番は自分で書く」というこだわりを持っていたのです。

――『会社から期待されている人の習慣115』より

 評価される人たちは、AIを否定しているわけではない。

 むしろ積極的に活用している。

 ただし、最後は必ず自分で考える。

 その姿勢が、評価にもつながっている。

 さらに効果的なのが、AIの提案に「自分の経験」を加えることです。
 たとえば、AIが出した改善案に「以前、私が担当したA社でも同様の課題があり、このように解決しました」と実体験を添える。
 この習慣を持つ人は上司からの差し戻しが33%も減少していました。

――『会社から期待されている人の習慣115』より

 AIは便利だ。

 だが、信頼を生むのはAIの言葉ではない。

 自分の経験。
 自分の判断。
 自分の責任。

 そこが加わって初めて、成果物に説得力が生まれる。

 AIに考えてもらう人ではなく、AIを使って考える人。

 その違いが、職場での評価の差になって表れているのである。

『会社から期待されている人の習慣115』にはこの他にも、周囲に信頼され、評価されている人の習慣が115個収められている。

「私はもっと評価されていいはず」と感じている人は、多くの気づきが得られるだろう。

(本稿は、書籍『会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。