人生を変えたい。そう思ったことはないだろうか。今のままでは物足りない。もっと成長したい。けれど現実には、何から手をつければいいのかわからない。いきなり大きな挑戦なんてできないし、失敗も怖い。結局、何も変えられないまま時間だけが過ぎていく。
しかし815社・17万3000人の働き方を分析してきた専門家・越川慎司氏は、日々の習慣を変えることで周囲の信頼を得て、人生を変えるチャンスを得ることが可能だと言う。たとえば「準備」。多くの人は忘れ物の原因を「うっかり」や「注意力不足」に求めるが、越川氏は準備のやり方そのものに問題があると指摘する。
では、どうすればいいのか。「もっと早く知りたかった」「大学生の娘に渡しました」などの声が集まる同氏の著書『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)から紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

頭がいい人、悪い人の「準備の習慣」の決定的な1つの違いPhoto: Adobe Stock

頭が悪い人の「準備」の習慣

 たとえば出張の前日

「前も行ったし、大丈夫だろう」と思いながら準備をする。

 たとえば会議の前

「必要なものは頭に入っている」と、そのまま席に向かう。

 そして当日、

 名刺が足りない。
 充電器を忘れた。
 必要な資料が手元にない。

 こんなパターンを何度も繰り返していないだろうか。

 でも、「うっかりしていた」で済ませ、次は気をつけようと反省するだけで済ませてしまう。

 問題は注意力ではない。

「記憶に頼っている」ことだ。

頭のいい人は「忘れ物をしない仕組み」をつくる

 一方で、職場で信頼され、評価される「一流」たちは、まったく別の行動をとる。

『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』という本には、こう書いてある。

 期待されている人218名を調査したところ、約62%にあたる135名が出張・会議・接待といったシーン別の準備リストを作成していました。
 一方、一般社員210名でこうしたリストを作っていたのは8名(4%)のみでした。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

 評価される人は、「覚えておく」ことに頼らない。

 忘れる前提で、「仕組み」をつくる。

 その差は、結果にもはっきり表れる。

 こういった持ち物リストを活用している人は、一般社員とくらべて出張時の忘れ物発生率が65%低く、上司から「安心して任せられる」と評価される傾向にあることもわかりました。
 実際、79社の営業組織に対する調査でも、持ち物をリスト化しているチームは、そうでないチームに比べて契約成立率が約15%高い傾向が見られました。忘れ物が減ることで、目の前の相手に集中できる時間が増えたのだと推測されます。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

「次は気をつけよう」と思うだけでは、何も変わらない。

 評価される人は、意識ではなく仕組みを変えている。

 この違いが、「ミスが多い人」と「安心して任せられる人」を分けているのである。

『会社から期待されている人の習慣115』には、周囲の信頼を得て、人生を変えるチャンスをつかむための115の習慣が収められている。

「私はもっと評価されていいはず」と感じている人は、多くの気づきが得られるだろう。

(本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。