他人の顔色ばかり気にして、自分の本当にやりたいことを見失っていませんか? 周囲に合わせ続ける「他人軸」の生き方は、いつの間にか自分の本心がわからなくなる罠を秘めています。他人に振り回される日々を卒業し、自分の納得感をベースにした「自分軸」を育てるための【3つのステップ】を解説。心の自由を取り戻し、心地よい人生を歩み出すためのヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が教える】他人の目が気になる…自信のない人が「自分軸」で生きる3つのステップPhoto: Adobe Stock

自分軸で生きるための3つのステップ

「自分軸」という言葉について、その意味と、自分軸を作るための具体的な3つのステップを解説します。

自分軸とは、自分の気持ちややりたいこと、納得感をベースに行動することを指します。一方で「他人軸」とは、他人の顔色をうかがい、嫌われないため、あるいは評価されるために行動してしまう状態のことです。

自分軸と他人軸の違い

他人軸のままでいると、自分のやりたいことがいつまでも実行できず、常に他人の目を気にして生きることになります。自分以外は全員他人であるため、顔色をうかがう相手は無限に現れ、何のために行動しているのかがわからなくなってしまいます。

仮に物事がうまくいったとしても、また次の場面で他人の評価が気になり、いつまで経っても自由や「自分の人生を歩んでいる」という感覚を得ることができません。

対して自分軸を持つ人は、自分の気持ちが明確であり、納得する人生を選んでいます。たとえうまくいかないことがあっても、自分が決めたこととして受け入れ、次に向けた試行錯誤をすることができます。このように、どちらの軸を持つかで人生の質は大きく変わります。

「腑に落ちる選択」が自分軸のカギ

自分軸を定義する上で最も重要なのは、何かの選択肢を決める際に「自分が腑に落ちる選択肢を選ぶ」ということです。

例えば、他人のために何かをする場合でも、「自分がこの人のためにやってあげたい」と腑に落ちているのであれば、それは自分軸に基づく行動です。反対に、「本当はやりたくないけれど、断ると怒られたり不機嫌になられたりするから」としぶしぶ行う場合は、他人軸の行動となります。自分の腑に落ちているかどうかというプロセスが極めて重要です。

しかし、他人軸で長く生きてきた人は、次第に自分が何を考え、何を感じているのかがわからなくなる傾向があります。自分の気持ちを主張しても他人に振り回されて実行できない経験が重なると、葛藤を避けるために自分の気持ちに対して鈍感になってしまうからです。

そのため、いざ自分軸に切り替えようとしても、まずは自分の本当の気持ちを見失っているという壁にぶつかりがちです。

自分軸を作るための3つのステップ

自分の気持ちを取り戻し、自分軸を作るためには、次の3つのステップで段階的に進めることが効果的です。